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はたらくお父さんはかっこいい(ヴィルラン+子ども)

※オリジナルキャラとして二人の子どもが出てきます。苦手なかたは閲覧をご遠慮ください※

 

 

 

「ロニ、ヴィオレッタ。
お父さんにお弁当届けにいかない?」

あと一時間もすれば昼食の時間というとき。
慌しく仕事に向かったヴィルヘルムはいつものお弁当を忘れて出かけてしまった。

「いくー!」
「ヴィルヘルム、べんとーわすれたの?しょーがないなぁ」

今日は訓練だっていっていたからいつもの場所にいるだろう。
出かける支度を済ませると、子どもたちに靴を履かせて家を出る。
お弁当はロニとヴィオレッタ、それぞれのリュックに分けていれたので私の両手は二人の子ども達の手でふさがる。
ロニは私の手をいつもぎゅっと握るけど、ヴィオレッタはそっと繋ぐ。

「お父さん、がんばっておしごとしてるかなぁ」
「ふふ、そうね。きっとがんばってると思うよ」
「そっかぁ」

ヴィオレッタは嬉しそうに微笑んだ。
私も小さい頃、お父さんが働く姿を見てかっこいいと感動したことを思い出す。
お父さんの背中って大きいんだよね。
今は遠くなった昔を思い出し、私はヴィオレッタに微笑み返した。

 

 

いつもの場所に着き、見回りをしている人を捕まえてヴィルヘルムの場所を尋ねる。

「ヴィルヘルムさんならちょうど今、模擬戦の途中ですよ」
「あ、そうなんですか」
「もうすぐ終わると思うんで、どうぞあちらから」
「ありがとうございます」

教えてもらった道を道なりに進むと開けた場所に出る。

「あ、ヴィルヘルム!」

ロニが声を上げて指をさした。
その指差す方に、ヴィルヘルムがいた。

「・・・!」

赤い髪が、揺れていた。
ヴィルヘルムが真剣な瞳で、相手を見据える。
振り上げる大剣はまるで重さなんてないように軽やかに動き、相手に襲い掛かる。
それをなんとか退ける細身の剣の使い手は、私と彼の級友アサカだった。
しばらく二人の姿に見とれるように立ち尽くす。
するとヴィオレッタが私の右手を強く握った。

「お母さん?」
「どうかした?ヴィオレッタ」
「お父さん、かっこいいね」
「・・・うん、そうだね。かっこいいね」

夫婦になってもう随分経つのに、私は今でもヴィルヘルムに恋をしてる。

 

「ラン!」

模擬戦が終わると、ヴィルヘルムが私たちに気づいて駆け寄ってくる。
来るなんて言ってなかったのに、すぐ私たちを見つけてくれたことが嬉しい。
ロニとヴィオレッタは私の手を離し、ヴィルヘルムに駆け寄ると足元に抱きついた。

「父ちゃんすっげー!父ちゃん、強いんだな!!」
「お父さん、かっこいー!」
「何だ、見てたのか。そうだよ、父ちゃん強いんだぞ」

ヴィルへルムはご機嫌らしく、二人を抱きかかえると私の元へやってきた。

「ヴィルヘルム、お弁当忘れてたから」
「あ、そういえばそうだった。悪いな」
「あのねあのね、お父さん」
「ん?」

ヴィオレッタが内緒話をするようにヴィルヘルムの耳に顔を寄せる。
私に聞こえない声の大きさでヴィオレッタが何かいうと、ヴィルヘルムは少しだけ頬を赤らめた。

「その、今日はなるべく早く帰るな」
「?うん、分かった」

子ども達を地面に降ろし、お弁当を受け取るとそれぞれの頭をくしゃくしゃと撫でた。

「帰り道、気をつけるんだぞ。ちゃんと母ちゃんの手、ぎゅっと握るんだぞ」
「うん、わかった!」
「父ちゃんもおしごと、がんばれよ!」
「ああ、がんばるよ」

楽しそうに笑う3人を見つめて、ああ幸せだなって改めて思った。

 

 

 

「ああしていると、ヴィルヘルムもすっかりお父さんですね」
「ん?」

3人が帰るのを見送って戻るとアサカが笑った。

「すごく微笑ましかったです」
「・・・そうか」

頭をがしがしと掻いてアサカから目をそらす。
昔からの知り合いに見られるのは少し気恥ずかしい。
でも、アサカにはヴィオレッタも懐いているしな・・・

「ヴィオレッタがアサカに会いたいっていってたぞ、そういえば」
「僕なんか目に入らないくらいお父さんの雄姿に夢中だったみたいですね」

何をいっても墓穴掘るみたいだったから俺は黙ってアサカの隣を歩いた。

 

 

 

家に着くとちょうどお昼の時間だ。
ロニはヴィルヘルムの姿がよほどかっこよく見えたのか、「父ちゃんかっこいい!」と帰ってからもはしゃいでいた。
普段、言い聞かせてもお父さんと呼ばないロニが今は父ちゃん父ちゃんと呼んでいるのがその証拠だ。
ヴィオレッタはキッチンに立つ私の隣でご機嫌そうに鼻歌を歌っていた。

「ねえ、ヴィオレッタ」
「なぁに?」
「さっきお父さんに何話してたの?」
「ふふふ、きになる?」
「うん、気になる」

ヴィオレッタはにっこりと笑うと私の手を引っ張った。
耳を貸せということだろう。
私はかがむとヴィオレッタはさっきヴィルヘルムにしたように顔を寄せた。

「お母さんがお父さんのこと、かっこいいって言ってたって」
「・・・っ」
「そしたらお父さん、すごいうれしそうだった!」
「・・・もう」

子どもにからかわれる日が来るなんて。
恥ずかしい気持ちになりながらご機嫌なヴィオレッタの頭をなでてやった。

 

浮気騒動(ヴィルラン+子ども)

※オリジナルキャラとして二人の子どもが出てきます。苦手なかたは閲覧をご遠慮ください※

 

 

 

今日は、母ちゃんにたのまれたおつかいをするためにヴィオレッタと一緒に街にきた。
そこはいつも母ちゃんと一緒にいくところだし、ヴィオレッタは女だからオレがまもってやるんだ。
ぎゅっと手をにぎると隣にいるヴィオレッタはうれしそうにわらった。

「ヴィオレッタ、オレの手をはなすなよ!」
「うん、わかった!」

母ちゃんにたのまれた野菜を買いおわって、左手はヴィオレッタの手をつよくにぎったままだった。

「あ、お父さん!」
「ばか、父ちゃんはしごとだろ」
「だってあれ」

ヴィオレッタが指さした方をみると、確かに父ちゃんだ。

「おとうさ・・・」
「まて、ヴィオレッタ!!」

父ちゃんの隣には見知らぬひとが立っていた。
それは母ちゃんには負けるけど、すごいきれいな人だった。
おどろきのあまりヴィオレッタの手をつよく握りすぎたのか、ヴィオレッタがオレをじっと見つめる。

「父ちゃん・・・まさか、うわきってやつを?」
「ロニ?」
「あと、つけようぜ!」
「・・・ロニがひとり言いってるあいだにお父さんいなくなっちゃったよ」
「え!?」

父ちゃんがいたほうを見ると、もうそこにはだれもいなかった。
もしかして、父ちゃんは母ちゃんいがいの人とどこかへいっちゃうんじゃ・・・

「ヴィオレッタ、はやく家にかえるぞ!」
「うん、お母さん待ってるもんね」

のほほんとしてるヴィオレッタの手を行きよりもつよく引っ張ってオレは家へいそいだ。

 

 

 

 

玄関のドアが開く音がして、子どもたちが駆けてくる足音がする。

「おかえりなさい、ふたりとも。
ちゃんと買えた?」
「うん、ただいまー。お母さん」
「か、母ちゃん!」
「ロニ、ただいまは?」
「それどころじゃないんだよ!」

ヴィオレッタはきちんとおつかいが出来たことを褒めてほしそうにニコニコしているが、ロニは切羽詰った顔をしている。
不思議に思いながら、私は膝をついて二人の目の高さにあわせた。

「どうしたの?ロニ」
「か、母ちゃんは父ちゃんがいちばん好きなんだよな?」
「え、う・・・うん。そうだよ」

いつもヴィルヘルムのことを父ちゃんって呼ばないロニが、必死な顔をして言った台詞に戸惑いながら頷く。
すると、ロニは悲しそうな顔をしてお使いで買ってきてもらった袋がその手からすり抜けた。
ごとん、と音がして中に入っていたじゃがいもが転がる。

「ロ・・・」
「オレが大きくなったら母ちゃんのこと、お嫁さんにもらうから!
だから泣かないで・・・!」

ぎゅうっと抱きついてきて、私を励ましながらロニが泣いた。
どういうことなのかさっぱり分からないけど、私はロニをそっと抱き締め返す。

「ありがとう、ロニ。
でも、お母さんはお父さんのお嫁さんだからロニとは結婚できないの」
「だって父ちゃんが・・・!」
「ただいまー・・・って何してんだ?」「おかえりなさい、お父さん!」

ドアの方を見ると、ヴィルヘルムが不思議そうに立っていた。
ヴィオレッタは嬉しそうにヴィルヘルムへ駆け寄り、彼の足に抱きついた。

「ただいま、ヴィオレッタ。いい子にしてたか?」
「うん!あのね、今日おつかいに行ったの!」

ぐすぐすと泣きながらロニはキッとヴィルヘルムをにらみつけた。

「母ちゃん以外の女のひとと、デートしてただろう!」
「・・・え?」
「は?お前何言ってんだ?」

私とヴィルヘルムは驚いて思わず見つめ合う。
だって今日、ヴィルヘルムは・・・

「あのね、お父さんがアサカちゃんといっしょにいるの見たの!」
「え?」

今度はロニが驚く番だ。
周囲の空気に構わずヴィオレッタは話しつづける。

「お父さん、今度いつアサカちゃんにあえるの?
ヴィオレッタ、アサカちゃんにあいたい!」「あ・・・ああ。今度アサカに会ったらいっておくな」
「うん!」

そういえば、と思い出す。

「ロニはアサカに会ったこと、ないものね?」
「・・・だれ?」
「お父さんとお母さんの学生時代のお友達よ。
・・・綺麗なんだけど、男の人よ」

鼻水をハンカチでぬぐってやるが、ロニは驚いたまま動かなかった。

 

 

 

 

◇◇

「ふふ、今日のロニには驚いた」
「何事かと思ったぞ」

ベッドのまんなかですやすやと眠る二人の寝顔を見ながらくすくすと笑う。

「私のこと、お嫁さんにもらってくれるんだって、ロニ」
「は?」
「驚いたけど、嬉しかったなぁ」
「いや、ちょっと待て」

息子からそういう風にいってもらえるのはやっぱりお母さんとしては嬉しい。
二人にかかってる掛け布団を直してやると、ヴィルヘルムに手を掴まれた。

「お前は俺の嫁だろ。たとえロニでも渡さねえぞ」
「・・・っ!」

空いてる手で、私の肩を引き寄せ唇にかみつかれる。
寝ているとはいえ、子どもたちの前なのに。
恥ずかしくなってヴィルヘルムの肩を押すと更にキスは深いものに変わる。

「・・・はぁ」

ようやく解放された時にはすっかり息が上がっていた。

「ヴィルヘルムが私を捨てたらもらってくれるって話よ」
「だから俺は・・・!」
「うん、分かってる。私もヴィルヘルムが一番好きよ。
ロニにもそう言ったもの」
「そ、そっか」
「もう・・・」

子どもにまで露骨に妬くんだから大人気ないんだから。
でも、ヴィルヘルムのそういうところも愛おしいと思うんだから重症だ。

「ヴィオレッタに結婚してって言われても、駄目だからね?」
「当たり前だろ、ばーか」

得意げに笑って、私の頭を乱暴に撫でた。

「いつだって俺の一番はラン、お前だからな」

First Kiss(セラアリ)

「ねえ、セラス」

いつもならもう眠る時間だ。
だけど、久しぶりに自分としても気に入る作品を仕上げられた事で気分が高揚している。
疲れているのに、気分が昂ぶっていてなかなか寝付けない。

「なんですか?ご主人様」
「あんたって私以外の人間には興味ないんでしょう?」
「ええ、勿論です。ご主人様以外の人間なんて興味を持つ必要も感じません」

そう言って、私の手を取り指先に口付ける。

「ということは、あんたって私以外とキスした事ないのよね?」
「それはもちろんそうです。ご主人様以外に触れたいなんて思うわけがない」
「そうよね」

子どもじみた独占欲だと自分でも分かっている。
セラスは私が請うたから今、こうして人型の姿をとっているんだ。
そうでなければ森の奥深くで瞑想しているんだろう。

「ご主人様は、私以外の方とあるんですか?」
「え?」

金色の瞳が、私をじっと見つめる。
家族同士がする挨拶のようなキスならいくらだってある。
それこそ両親やマイセン、幼馴染のミラーとだってあるのだ。

「・・・えーと」
「ご主人様」
「子どものとき、セラスとしていたようなキスならした事あるわよ」
「それは、マイセン様やご両親ですか?」
「ええ、そうね」

セラスの視線から逃げるように私は視線を逸らす

「ミラー=フェルデナンデスとはあるんですか?」
「・・・さあ、どうだったかしら」

ミラーとは幼馴染なのだ。
小さい頃は二人でよく遊びまわったものだ。
子どもの定番の遊びだろう、結婚の約束とか。
ただセラスにそんな事を言えるわけがない。
自分から振った話題のくせに、どうして私が追い込まれているのか。

「ご主人様、」
「なに・・・っん」

唇が重ねられ、そのまま視界が反転する。
もう両手では数え切れないくらいした恋人がするようなキス。
舌が絡められ、深まるキスに頭がぼうっとしてくる。
唇が離れ、すぐ近くにあるセラスの顔をぼんやり見つめる。

「何回したんですか、ミラー=フェルデナンデスとは」
「え?」
「私のほうがご主人様にたくさん触れたい」

何回したか尋ねたくせに私の回答なんて聞きたくないといわんばかりに再び唇が塞がれる。
ミラーとした子どものキスの回数なんて正直覚えていないが、おそらくセラスの方が多いだろう。
嫉妬してるのに、恋じゃないっていうんだから。
深まるキスに応えるように、私はセラスの背中に手を回した。
ミラーに妬く必要なんかないのに、可愛い可愛い私のセラス。

「・・・アリシア」
「・・・っ」

口付けの合間に名前を呼ぶなんて、どこで覚えてきたんだ。
ずるい、ずるい。

「セラス、もっとキスして」

命じるんじゃなくて、乞う。
名前を呼び合って、キスを求めるなんてまるで恋人のようだ。
嬉しそうに目を細めると、唇が重なった。

その手を、(セラアリ)

夜中、目が覚めた。
セラスを抱き寄せようとして、ベッドの中をまさぐってその存在がないことを思い出す。

(・・・そうだ、ここはシンフォニアだ)

まさぐる手を止めると、代わりに身体を胎児のように丸めた。
寝付けない、といったセラスを思い出す。
寂しい気持ちも確かにあるんだけど、寂しいだけではない。
足りない、と強く思う。
マイセンだって私の手を離した。
幼い頃はあんなにいつも一緒にいたのに。
気付けばマイセンは私の手を離した。
嫌われたとかそういうのではないし、家族離れだったのかもしれない。
だけど今よりも幼かった私はマイセンが離れていったことを怖く思った。
魔法の使えない私は、いつか誰にも見向きもされなくなるんじゃないかと弱気な気持ちになった。
・・・幼かったんだ、今よりもずっと。
でも、ドラゴンのくせにセラスが私の腕のなかに収まってくれたから。
ぎゅうぎゅうと抱き締めても何も言わないでいてくれたから、私は今こうしているのかもしれない。

(セラスに会いたい、なんて思う日が来るなんて)

今まではそんな事望まなくてもずっと傍にいたのだ。
当たり前の事が、当たり前じゃないんだと自分は知っていたはずなのに。
これ以上余計なことを考えないようにするために、私はきつく目を瞑った。

 

 

 

 

 

「あ、あれ可愛いわね」
「ご主人様、あんまりふらふらしないでくださいよ」
「うるさいわね」

普段は遠くまで買い物に来ることもないのだけど、ある程度大きな街でないと欲しい色が見つからない。
画材を沢山買い込み、大きな袋はセラスが持っている。
あんまり動き回るなという気持ちも分かるが、せっかくのデート(?)なのだ。
大人しくしていろというのは無理な話だ。

「はぐれることを心配しているならちゃんと私のことを見ていればいいじゃない」
「見ていますよ。あなた以外、私の目には映りません」「~っ・・・」

聞きなれた台詞なのに不意打ちはずるい。
セラスをじろりと睨むと、睨まれた意味を勘違いしたのかセラスはため息をついた。

「ご主人様はふらふらーとどこかに行ってしまうから心配しているだけなんです、私は」
「分かってるわよ、それくらい」

休日の街。
人が多くてはぐれてしまいそうになるくらいには街はにぎわっている。
正面から来る人が私とセラスの間を通り抜けようとした時、セラスは私の肩を抱き寄せた。

「大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫」

すぐ肩から手は離れるが、その手は自然な流れで私の手を握った。

「お嫌でしたか?」
「ううん、嫌じゃない」

その手を握り返し、甘えるようにセラスとの距離をつめる。

「ねえ」
「なんですか?ご主人様」
「今の私たちって他の人からみたらどう見えるかしら」
「どう・・・とは?」
「友達とか、ご主人様と召使とか・・・恋人とかあるじゃない」
「ご主人様はどう見られたいんですか?」
「さあ、ね。でも、あんたは私に独身でいて欲しいんでしょう?」

いつまで経っても名前で呼ぶことに慣れず、私をご主人様と呼んでしまうセラス。
ぐっと言葉を詰まらせて、困った顔で私を見つめている。

「こ・・・恋人に見られたい、とはいえないです」
「ふーん、そう」

恋なんてしないというセラス。
だから私とセラスは恋人同士にはなれない。
セラスの言葉を思い出し、私は絡めていた指を強く握るとそれに応えるようにセラスも私の手を強く握った。

「・・・あんたって本当、」
「?」
「馬鹿よね」

離れたくない、という言葉をいつか聞けるまで。
いや、たとえ聞けなくたって私はセラスの手を離すことはない。

初めて聞いた(ヴィルラン)

思い返せば自分の人生のなかで誰かに酷く惹かれるという事はなかった。
幼い頃は将来はお父さんと結婚するの!と言って、お父さんを喜ばせていたくらいだ。
村にいた頃も異性とそこまで親しくなることもなかった。
だからこれが私の初恋なんだ、と思う。

「ん?どうかしたのか」

遅めの昼食として買ったサンドウィッチを備え付けの野外テーブルを利用して食べていたところ。
勢いよく食べる姿はなんだかおなかを空かせた子どものようだ。
初めて出会った時の彼の姿を思い出して、くすりと笑ってしまう。

「ここ、ついてる」

指先で唇の端についたマヨネーズをとると、ヴィルヘルムは照れたのか眉間に皺を寄せた。

「・・・ありがとな」
「ううん。おいしいね、このサンドウィッチ」
「ああ、うまいな」

自分の分のサンドウィッチを口に頬張る。
魔剣がなくなって、私たちは普通の人になった。
だから普通の恋人。
ヴィルヘルムが私を見つめる瞳は、他の人を見る時と明らかに違った。
態度にも、言葉でも示してくれるようになった私の恋人。
それが嬉しくて、むず痒い。

「ねえ、ヴィルヘルム」
「ん?」
「ヴィルヘルムは、私のどこが好き?」
「・・・っ!!」

口に入れていたサンドウィッチを出してしまいそうになったのをぐっと堪えて飲み込む。
コップにあった飲み物を一気に飲み干すと、涙目で私を睨んだ。

「何、急にそんなこと聞いてんだよ!」
「・・・だって」

聞いたことがなかったもの。
女の子としては聞いてみたい・・・と思っちゃ駄目なんだろうか。
伺うようにヴィルヘルムを見つめると、頭をがしがしとかいて私を睨んだ。

「・・・耳貸せ」
「うん」

テーブルに手をついて、彼に耳を向ける。
ヴィルヘルムも私に近づき、私の耳元でそっと小声で呟いた。

「・・・ぜんぶ」
「・・・!!」

驚いて彼の顔を見つめると、ヴィルヘルムは私から離れて残りのサンドウィッチを頬張った。
自分から言わせておいて、恥ずかしさで顔から火が出そうになる。

「・・・全部って、なに?」
「おまえのことで嫌いな部分なんて一つもないんだから全部だろ」
「・・・っ」

私は、彼のそういうところにとても弱い。

「私、ヴィルヘルムのそういうところ好きだよ」
「・・・は?」
「だからヴィルヘルムとおんなじ気持ちなんだね」「・・・ちょっと待て」
「なに?」
「俺、おまえから初めて聞いたんだけど」

ヴィルヘルムは赤くなった頬を隠すことをしないで私を見つめる。
テーブルの上で、私達の手が重なった。
ぎゅ、と握られるヴィルヘルムの手は少し湿っていてもしかして緊張していたのかもしれない。

「・・・いつも思ってるんだよ。
ヴィルヘルムのこういうところ好きだなぁって」「・・・そっか」

空いている手をヴィルヘルムの手に重ねる。
きゅっと握って笑うと、ヴィルヘルムも笑ってくれた。

「じゃあ、森行くか」
「・・・もう、そればっかりなんだから」

席を立つと、そのまま手を繋いで歩き出す。
いつもより強く握られた手が、私たちをまた少し近づけてくれた気がした。

甘い味(アスエリ)

アスティンの屋敷のキッチンは古い。
おどろおどろしさに誇りを持っているといったら可笑しいけど、彼のセンスがにじみ出ている屋敷のつくりにはもうすっかり慣れてしまった。紅茶用のお湯を沸かしながら茶葉とカップの用意をする。
作ってきたクッキーをお皿に盛り付ければ手持ち無沙汰になってしまう。

「エリーゼ、何か手伝うか」
「もう準備できてるから待ってて」
「そうか」

なかなか戻ってこない私を待ちくたびれたのか、アスティンがキッチンへとやってきた。
戻るように促したが、彼は私の後ろに移動してきて、そのまま抱き寄せてくる。

「あぶないわよ」
「お湯を沸かしているだけだろう」

甘えるように頬を私の後頭部にすり寄せる気配を感じる。
そういえばこんな風に触れるのも久しぶりだ。
最近はお互いが忙しくて外で会うことが多かった為、久しぶりの触れあいに迂闊にもときめいている。

「なあ、エリーゼ」
「なにかしら」
「おまえはいつ、私の屋敷に住むんだ?」
「・・・もう少し、かしら」

プロポーズをしてもらい、結婚の準備は少しずつだけど進んでいる。
だけど、今はまだもう少しスカーレット家で家族で過ごしていたい気持ちが強い。

「・・・そうか」
「だってこれから先の人生は、死ぬまであなたと一緒でしょう?
もう少しだけ、家族の時間を大事にしたいの」

私の返事に少しだけ悲しそうな色を含んだ声を出すアスティンを慰める。
私を抱き締める腕にさっきより力が籠もるのを感じて、振り返ると性急に唇を押し付けられた。

「んっ・・・ふ、」

さっきまで悲しんでいたはずの男は、なぜか今私の唇を貪っている。
久しぶりの口付けに息が上がるのも早い。
先を求めたくなって、彼の服の裾を強く握ろうとした時・・・
お湯を沸かしていたヤカンが沸騰したことを知らせた。

「・・・どうしたの、急に」
「おまえが可愛いことを言うから、抑えられなくなった」

離れたはずの唇をもう一度重ねてこようとするので、それをなんとか押し留めて、ヤカンの火を止めた。

「ほら、これを持ってむこうに行きましょう」
「ああ、わかった」

用意したお茶のセットを持って、リビングへと移動した。
いかにもアスティンが好きそうな色合いのソファにオブジェ。
私が住むようになったらもっと明るい色合いに変えてやろうと内心決めていた。

「む、これは美味いな」

用意してきたクッキーを口に運ぶと、アスティンが嬉しそうに笑う。

「良かった、気に入ってくれて」
「エリーゼ、おまえが作ってくれたんだろう?」
「ええ、久しぶりに焼いたから少しだけ緊張したわ」

妹たちにアスティンに持っていくのか、とからかわれながら作ったのだ。
その時のことを思い出して、少し頬が熱くなる。

「そうか、うまいぞ」
「ふふ、よかった」

私も一枚、と口に運ぶ。
うん、甘すぎずちょうど良い。
クッキーを食べながら、以前二人でよく通っている喫茶店での出来事を思い出した。
他のカップルが食べさせているのを見て、アスティンがやって欲しそうにしていたっけ。
私は一枚取ると、アスティンに差し出した。

「はい、あーん」
「・・・っ!?」

突然のことに驚いたのか、アスティンは頬を赤らめながら私を見つめる。

「あーん」

だから何も説明せず、にっこりと笑って彼が口を開くのを待った。
視線をさ迷わせた後、アスティンはようやく口を開いた。

「・・・あーん」

彼の口にクッキーをいれると、さくっと音がする。

(・・・案外面白いかも)

「おいしい?」
「ああ、美味い」

アスティンの顔をみれば、平静を装っているつもりだろうが耳が赤くなっていた。
そういうところ、可愛いのよね。この人って。
そして、そういう反応をされると私も照れてしまう。

「おまえも食べるか?」
「・・・そうね、頂こうかしら」

負けじと今度はアスティンがクッキーを差し出してきた。
口を開くと、アスティンが食べさせてくれた。
なんだろう、凄く馬鹿なことをしている気がするけれど・・・嫌じゃないなんて。

「美味いか?」
「ええ、美味しいわ」「なあ、エリーゼ」

ふと距離が近くなり、私の肩を抱き寄せるアスティンの瞳には熱が孕んでいた。

「そろそろおまえを食べてもいいだろうか」
「・・・なにそれ」

今はお茶の時間なのに、困った人。
そんなあなたのことが好きだから、私からそっと了承の口付けを贈る。

「・・・っ」

待ちきれないといわんばかりに口付けが深くなる。
ソファに私を押し倒すと、アスティンは嬉しそうに目を細めた。
アスティンといつも一緒にいるおばけが気を使って部屋から退散したのを確認してから私は強く彼を抱き締めた。

 

名前を呼んで(セラアリ)

入浴を済ませ、鏡の前で身支度をしている。
セラスに髪をきってもらってからどれくらい経っただろうか。
思い切って切ってもらった髪が、肩にかかるくらいには伸びてきていた。

「ご主人様、今夜は冷えますよ」

寝室へ戻るとセラスが温かい飲み物を用意して待っていてくれた。
ずかずかと近づき、セラスの頭を軽く叩く。

「ご主人様、じゃないでしょ?」

「・・・っ!」

「セラス」

「アリシア・・・」

「うん、よろしい」

名前を呼ぶように強請ったあの日から根気よくセラスに言い続けている。
ご主人様ではなく、アリシアと呼ぶように。
今までずっとご主人様と呼んでいたし、主を名前で呼ぶなんて・・・という気持ちと、
私を誰かに奪われたくないという気持ちがせめぎ合う。
何度も正して、私を呼ばせる。

「ねえ、セラス」

セラスが用意してくれていたのはホットミルクだ。
良く寝付けるように、ということだろうか。
セラスはホットミルクには砂糖ではなくて、蜂蜜を垂らす。
乳白色に落ちていく金色の蜜は凄く綺麗で、幼い頃セラスにせがんではその様を見せてもらったことを思い出す。

「今日は冷えるんでしょ?」

「ええ、そうですね」

ホットミルクをもう一口飲む。
それから立ったままのセラスを呼ぶように私の横を軽く叩いた。

「ご・・・アリシア」

「・・・なあに?」

今、ご主人様って言いそうになったのをぐっと堪えたから許してあげる。
にっこりと笑うと、誤魔化すようにへらっとセラスも笑った。
求められるがまま、セラスは私の隣に座った。
甘えるようにセラスにもたれかかって、彼を上目遣いに見つめる。それに応えるようにセラスが唇を重ねる。
最近では、私に許可を求めることが少なくなった。
それは私が望んだ展開。
下唇を軽く噛むと、するりと舌が入ってくる。
私の手にあったカップをセラスがそっと奪い、テーブルに置く。
深くなる口付けに、私はセラスを求めるように彼の首に両腕を回した。

「アリシア」

そのまま私を押し倒してきたセラスの瞳はあっという間に熱を孕む。
私の恋しい人。
名前を呼ばれるだけで胸が震えるなんて、知らなかったもの。

「もっと呼んで、セラス」

「アリシア」

「もっと」

耳元で何度も何度も呼ばせる。
こうして触れ合うことも凄く嬉しいけれど、名前を呼ばれるのは特別だ

「セラス、セラス」

だから私もしつこくセラスを呼ぶ。
だってセラスも私が名前を呼ぶと嬉しそうに笑うから。

 

 

 

 

「ん・・・」

「起こしてしまいましたか?」

目を覚ますと、隣にはセラスがいた。
私の頬にかかる髪をそっと払うと、その手は頬から顎へと移動していく。

「寝てなかったの?」

「ええ、まあ」

「私が一緒に寝てるのに、寂しくて眠れなかったの?」

セラスの触れ方に妙にドキドキしてしまい、誤魔化すように言葉を紡ぐ。

「ちがいますっ!!ご主人様の寝顔が可愛かったのでついつい見ていたんです!」

「・・・っ」

不意打ち。
セラスに褒められることは多々あるし、正直聞き飽きているといってもおかしくない。
だけど、こういう状況ではわけが違う。

「あんた・・・またご主人様って言ったわね」

「あ、アリシア・・・!」

「もう・・・しょうがないんだから」

私に触れていた手を掴んで、そのまま指を絡める。

「セラス、おやすみのキスをして」

セラスに身体を密着させて、強請る。

「おやすみなさい、アリシア」

優しいキスと共に私の望む言葉が落ちてきた。

 

スープのお礼(ロイオデ)

ドアベルのライオンの吼える声が響いた。
火にかけてある鍋をちらりと確認したが、少しの時間くらいならこのままでも大丈夫だろう。
玄関まで早足でかけていき、私はドアを開けた。

「いらっしゃい、ロイ」

「やあ、オデット」

彼を出迎えるが、心なしか表情が固い。
とりあえず部屋に招きいれ、いつも彼がダイニングの椅子まで案内する。
私は彼に出すために紅茶を用意する。

「スープ、もう少し煮込んだ方が美味しいと思うから紅茶でも飲みましょう」

「ああ、ありがとう」

紅茶を注いだカップを彼の前に出すが、やっぱり表情が固い。
というかそわそわしている気がする。

「ロイ、どうかしたの?」

「え、いや・・・」

「なんだか様子がおかしいけど・・・もしかして体調が悪いとか?」

「いや、そういうわけではない」

じゃあなんだというのだ。
いぶかしげに見つめていると、ロイはわざとらしい咳払いをした。

「オデット、少し目を閉じてくれないか」

「え」

「変なことするわけじゃないぞ!?
僕が良いというまで目を閉じていてくれ」

「・・・わかったわ」

ロイの言葉にしぶしぶ目を閉じる。
何をするつもりなんだろう。
彼が動く音と、スープを煮込んでいる音くらいしか聞こえない。
でも、ロイの気配に妙に鼓動がうるさい。時間としてはつかの間だろう。
ロイの咳払いがもう一度聞こえた。

「目をあけてくれ」

声をかけられ、おそるおそる目を開けると私の目の前には花束。
白とピンクのマーガレットで彩られた花束は可愛らしい。
驚いてロイの顔を見ると、心なしか頬が赤らんでいた。

「いつもスープをご馳走になっているだろう。
これは僕から君への贈り物だ」

「ロイ・・・」

本音を言えばスープのお礼だというなら、食料の方が良かったかもしれない。
でも・・

「嬉しいわ、ありがとう」

ロイから贈られた花束があまりにも可愛くて、迂闊にも嬉しくてたまらない。

「良かった・・・
君のことだから花より食料が良いというんじゃないかと思ったんだ」

「・・・そんなわけないでしょう。
私だって、乙女なんだから」

思考が透けたのかと誤魔化すように笑うと彼から花束を受け取る。

「それじゃあ、今日もあなたが美味しいって言ってくれるようなスープ用意しないと」

「ああ、期待しているよ」

受け取るとき、少しだけ触れた指から伝わった体温に動揺したことを気付かれないように私は微笑んだ。

眠りにつくまで傍にいて(セラアス)

「椅子」

「すき」

「切りくず」

「ずっと愛してるよ」

「・・・ねえ、あんた真面目にやる気ないでしょ」

「え、そんな事ないよ」

なかなか寝付けない夜。
それならしりとりをしようと言い出したセラに付き合って、しりとりを始めた。
なのに、さっきのようなやり取り。
これはしりとりではない。

「だって愛おしい王妃と一緒にいるんだから愛を伝えずにはいられないよ」

「あっそ」

ごろりと転がり、セラに身体を寄せる。
今ではもうすっかり慣れた左側にあるぬくもりに安心する。

「どうしたの?アスパシア」

「ん、なんでもないよ。しりとりはお終いね」

「少しは眠くなった?」

わたしの頬にセラが触れる。
頬にかかった髪をそっとはらうと、そのままわたしの後頭部を優しく撫でる。
その手つきが心地よくて、さっきまでは全然眠くなかったのに気付けば目蓋が重くなっていく。

「ねえ、セラ」

「ん?」

今眠ってしまうのはなんだか勿体無い気がして、わたしは頑張って目を開ける。
セラは愛おしいものを見るようにわたしを見つめていた。
そんなセラに手を伸ばし、彼がわたしにしてくれているように頭をなでる。
セラの髪は、わたしの髪より少し固い気がする。
それは人間と魔神の違いなのかどうかはわたしには分からない。
だってわたしはセラにしかこうやって触れないから

「わたしもセラがすき」

「・・・っ、アスパシア」

「ふふ、なんて顔してるの」

自分からは散々愛の言葉を伝えてくるのに。
わたしから言われるのはまだ慣れないみたい。
そういうところ、好きだなって思ってるわたしもいる。

「アスパシア、」

優しくなでていた手はわたしとセラの距離をぐっと近づけた。
触れるギリギリでセラが笑う。

「口付けても、いい?」

「・・・だめなわけないでしょ」

目を閉じるとほぼ同時に唇が重なった。
眠りにつくのは、もう少し先になりそう。

【プレイ感想】源氏恋絵巻

最近すっかりロゼゲーにはまっています。
ゆのはなSpring!より先に源氏恋絵巻をプレイ始めたので、感想を。
時間にすれば普段のロゼゲーよりかかっていない気がしましたけどシナリオ短いなー!とは思いませんでした。
それではキャラ別に感想を。(プレイ順に感想を書いていきます)

 

明石の君

ほわほわ~とした善人タイプからいってみるか~という軽い気持ちで明石を選んだわけですが。
一番とんでもなかったですね!!笑
この人しかあんなに脱いだスチルないという事に全員クリアした後も驚きを隠せません(笑
誰にでも優しくて、気遣ってくれるけど底知れない男でしたね!
でも、二人で海辺を歩く姿や、妊娠したって分かったときの涙はじんわりきました。

夕顔の君

あざといショタ枠。あんまりロゼにはショタ枠ないよな~と思いながらあざとさ全開だったので、あんまり期待せずにプレイ。
あざとさには裏がある。
幼い頃に病に伏せてばかりだった夕顔は、忘れられる事を何よりも怖がり、体調が悪くなっていっても休む事を怯えていう事聞きません。
死ぬことより忘れられる事が怖いから療養に出るのも嫌がっていたのに、千影と恋をして、生きたいと思うようになっていく姿は凄く良かったです。
葵ちゃんに「何になるんだ?」と問われて「なんにもならないかもね。でも、それでもいいって思えるんだ」というニュアンスの言葉を紡いだ夕顔に泣かされました。
忘れられることが怖い、誰かの中に残れないことが怖かったのに。
そんな夕顔が、「なんにもならなくてもいい」って思えるようになった事が凄く愛おしかったです。
そして、ショタっこと肌色あるの!?って内心心配していたらなくて安心しました(笑
唯一、千影が千影として生きていくお話でしたね。なにものにもならなくてもいい、そんな二人のお話でした。

 

六条の君

変人枠~。生霊ってなんだい??生霊ってなに??この人と恋するの??って千影ちゃんも思ったことでしょうね!
生霊で会いに来るし、エロ枠かな~と思いきやそんなにエロ枠じゃなかったですね!(エロ枠は明石でした★)
序盤は生霊で来ることも多かったけど、触れたいと理由でちゃんと生身で会いに来るのは意外と可愛かったです。
子どもの姿になって戻れなくなる→添い寝って言う流れがとても良かったですね!!
自分からぐいぐいいって千影を慌てさせるのは好きなのに、自分がやられると黙っちゃうのは可愛いです。
変わった人だから人のぬくもりとかそういうのに慣れてないのかなーという気持ちと、千影ちゃんを意識してるから照れちゃうのと。
そして好きって言って欲しいと強請られてなかなかいえないのが可愛かったです。
六条自身も結構無自覚ですよね!!可愛い!!

 

朧月夜の君

自分の立場を理解して、籠に囚われるまでの僅かな時間を自分の好きに生きていくと決めた人ですね。
きっとこの時代ならこういう考えの人もいたんだろうな、と思います。
誰にも本気になれない。心が動かない。千影に出会って、彼女の反応が面白くてっていうのもあったんでしょうね。
物珍しさから惹かれていったのかな~とか思ったり。チャラ男系は特別好きでも嫌いでもないので、正直あまり覚えてないのですが笑
二番目にするっていうのもありだし、結婚したくせに放置もやりそうだなって思ったのでBADは納得いくものでしたね。
多くの女を泣かせてきた朧月夜が、千影ちゃん一人を大事にしていくのは素敵ですね。
この二人でも子どもできたENDが欲しかった・・・!!

 

葵の君

この人はクリエンでいうところのジャスティンだよな~ってプレイ前から思っていましたが正解でした笑
甘いものが好きで、唐菓子をいつも持っているのとか可愛いですよね。
夕顔に振り回されつつ、夕顔を心配するお兄ちゃんのような存在なのですが、夕顔も葵のことを同じように心配してるのを思うと夕顔ルートを終えた後だとよりいっそうたまらないです。
今まで肩書きでしか人を見れなかった葵が、千影に問われたことによって初めて自分のなかに疑問が生まれて、彼なりの答えを導き出したことは良かったです。

 

紫の君

ついにやってきました!CV下野さん!!
もうね、他キャラプレイ中からずっと気になり続けてたんですが、最後の方にとっておこ~と思って大事にしておいた秘蔵っ子。
可愛いです。可愛いんです!最初の方に千影ちゃんに告白するんですが、千影ちゃん自身は自分に対してだとは全く気付かれないのは可哀想でした笑
さわやか好青年かと思いきや、常盤を押し倒しているの見て、素に戻るの可愛いです。
そして、千影ちゃんに膝枕してもらって、可愛い反応されちゃって「帰って」っていう流れがとんでもなく好きです。ぐうかわ・・・
好きだ好きだと押し通す若さと、まっすぐさはメインヒーローとして最高でしたね!!幸せになって!!
そして現代に生まれ変わった二人可愛すぎだろーーーー!!!!
末永くお幸せに・・・

 

常盤

もう何がずるいって、光の幼馴染なのに大人じゃないですか。幼馴染といえば紫みたいな人が多いじゃないですか。
なんだろうね?CV中井さんって時点でなんかもう色々とずるいと思うんですよね。
ストーリーを進めていく内に千影ちゃんが光の影ということはなんとなく分かります。なんとなく。
ただ惟はどこまで知っていたんだろう??と思っていたんですが、惟は良い子でしたね。
そして、常盤が千影ちゃんに惹かれていくのかわいいです。
常盤の手を握り返すと、常盤が驚いて照れ顔で振り返るシーン好きです。
自分が作り出してしまった罪悪感。何も考えない人形だったらよかったのかもしれないですが、
二人がお互いに惹かれあって求め合えるようになってよかったです。
そして振り切れた常盤は素晴らしいですね!!笑
「いい子にしてろよ」って言われるのとかたまらなかったです。んんんんっ、常盤さん!!ってなりますね!!
そして、御香ネタでまさかのクリエンでしたね!笑

 

 

シナリオとしてはぐっときたのは夕顔かもしれないです。
キャラは紫、常盤、明石、葵、六条、夕顔、朧月夜かな~。でも結構僅差な気がします!!
ああ、もう生まれ変わり編も見たいよ・・・!みたいよ!!!
佐野ことこ先生の新作、また出れば良いな!!

一つ二つ(ヴィルラン)

背中でランが泣いている気配がする。
服の裾をぎゅっと握り、額を背に押し付けて声を殺して泣いていた。
何を考えているんだろう、と口に出すことは出来ない。
多分、今気付かれることを望んでいないのだろう。
体格の良い俺と細身のラン。
二人で寄り添えばこのベッドの大きさなんて気にならないけど、この大きさでは俺が寝返りをうてばランは押しつぶされるだろうな。
気をつけて寝ないといけないと最初の頃は思っていたが、意識のない俺は律儀な奴でランを押しつぶすことはしないで抱き枕のように抱き締めることばかりだ。
寝ているふりをして抱き締めてしまおうか。
背中のぬくもりにそんな事を思う。

「・・・っ、」

泣き止む気配はない。
そういえば外は雨が降っているみたいだ。
雨音を一つ二つと数えてはみるが、ランのことが気になってうまく集中できない。

「・・・なあ」

「・・・!」

「振り向いてもいいか」

「・・・だめ」

「・・・ん」

鼻声で返され、俺はどうしたものかと空いてる自分の手をぎゅっと握る。

「なあ」

「・・・なに?」

「俺にしてほしいこと、ないか」

「もうちょっとだけ、このままでいて」

「もうちょっとでどれくらいだよ」

「わたしが、泣き止むまで」

「・・・わかった」

背中のぬくもりに俺は不本意な返事を返す。
雨音をもう一度数えてみる。
一つ、二つ・・・あ、また鼻すすった。
・・・いくつまで数えたっけ。
わかんなくなったじゃないかよ。
泣き止む気配のないランが、どんな顔をしているのかどうしても知りたくなって俺は振り返った。

「・・・っ!ヴィルヘルム・・・」

「ん」

涙の痕が残る頬を乱暴に指でぬぐってやると、そのままきつく抱き締めた。
こうした方が安心する。

「雨、ひどいな」

「・・・うん」

ゆっくりとランの腕が俺の胸に触れた。

「ヴィルヘルムの心臓の音、わかるね」

「・・・生きてるからな」

「そうだね・・・、うん。そうだよね」

甘えるようにすりよってくる。
ああ、どうやらうまく泣き止んだみたいだ。

「ヴィルヘルム」

「ん」

「あなたがいてくれて、私幸せだよ」

「ああ」

俺もだ、とうまく言葉に出来なくて俺は抱き締める腕に力をこめた。

トップ用ジャンル

  • 十三支演義(曹関・趙関・夏候関・孫関など)
  • 戦場の円舞曲(主にヴィルラン)
  • CZ(寅撫・央撫など)
  • プリンセスアーサー(ガラアル)
  • コードリアライズ(インカル)
  • Binary Star(ナチフウ・ミクフウ・レイフウ)
  • 黒蝶のサイケデリカ(ナツアイ・アキアイ)
  • クロノスタシア(キョウルシ)
  • 緋色の欠片シリーズ(鴉メイン)
  • アルコバレーノ!(竜之介×夕菜)
  • ノルンノネット(暁七、千こは、夏深、駆こは、朔深など)
  • ワンドオブフォーチュン(エスルル)
  • デザートキングダム(ウンアス・イシュアス・セラアス)
  • Glass Heart Princess (真京)
  • クリムゾン・エンパイア(マーシエ・ジャスシエ)
  • 魔法使いとご主人様(セラアリ・ミラアリ・マイアリなど)
  • 鐘シン(チャンオデ・オズロザ・ルイロザ・アスエリ)
  • アリスシリーズ(ピアアリ)
  • 大正鬼譚(宗次×琴子)
  • BAD APPLE WARS
  • ヴァルプルガの詩
  • 遥か6(ルド梓)

欲しいもの(平七)

※ちょっとヤンデレ

 

 

 

 

二人の間には何かあるんだろうということは暁人の七海に対する態度を見ていれば分かった。
あと、七海が暁人を見つめる瞳、とか。
仲良くなれ、とは言わないけど七海が悲しいような寂しいような安心したような・・・
なんともいえない表情を浮かべているのを、俺は心を乱さないで見つめていた。

 

 

 

 

「七海」

「・・・乙丸さん、どうしたの?」

「トランプ、するか」

「うん」

暁人を探していたのだろうか。
七海は少し考える仕草を見せたけど、俺の提案にこくりと頷いた。

「じゃあ、行こうぜ」

「・・・乙丸さん、手」

だって同じ場所にいくんだから手を繋いだ方が安心できる。
暁人とは手錠でつながれて過ごしていた時もあったんだから良いだろう?
返事の代わりに手を強く握る。
だけど、七海は俺の手を握り返してはくれなかった。

部屋に着くと、俺の後ろにいる七海の気配に怯えが混じった。

「・・・加賀見さんは、まだ来ないの?」

「ん?一月は来ないよ」

「でも、トランプ・・・」

「うん、あとでしような」

「・・・乙丸さん」

振り返って笑いかけると、七海は一歩後ずさった。
俺から伝わる気持ち、分からないだろう?
だって今すっげー頑張って隠してる。

「俺さ、七海と暁人の間には何かあるんだなって分かってる」

「・・・っ」

「暁人は七海にきついから、七海がちょっと可哀想だなって思ってた。
だけど最近は暁人と仲良くなってきたんだろうな。
七海が嬉しそうな顔して暁人の隣にいることが増えたよな」

空いている手で七海のネクタイを強く掴む。
これは俺があげたネクタイ。
女の子なんだから赤とか可愛い色つければ良いのに、とも思ったけど
俺が使っていたものを身に着けてくれていた事に喜んでいる自分がいた。
ああ、七海が欲しいんだ。
ようやく気付いたんだ。

「七海、七海」

掴んでいたネクタイを強くひくと、七海が苦しそうに表情をゆがめた。
繋いでいた手を離し、そのまま抱き締める。
俺、七海が欲しいんだー

「乙丸さん、お願い・・・離して」

「七海」

ずっと俺の腕のなかにいればいいのに。
そうすれば悲しそうな顔も嬉しそうな顔も全部全部俺のものなのに。

「七海を俺にくれよ」

噛み付くように口付けると、恥ずかしいのか腕のなかで七海が暴れる。
逃げる舌を追いかけて、絡めると段々息が上がっていく。
七海の口から微かに零れる嬌声。
なんだ、七海もやっぱり俺のことが好きなんだ。

「すきだよ、七海」

唇を離した合間に伝える。
七海の瞳から、歓喜の涙が一筋零れた。

明日の約束(インカル)

「具合、どう?」

インピーの額に乗せたタオルを外し、額に触れる。
タオルをのせていたおかげもあるだろうが、少し熱は下がったようだった。

「カルディアちゃん・・・ごめんね」

それでもまだ苦しいようで、熱で潤んだ瞳で私を見上げるインピーは申し訳なさそうな表情を浮かべていた。
首を小さく横に振り、私はタオルを氷水に浸して絞りなおすと額に乗せる。

「最近ずっと頑張っていたもの」

仕事をしつつ、実験も繰り返していた。
睡眠時間だって随分削っていた。いつもは二人でベッドに潜り込み、朝を迎えるのに私は一人だった。
だからインピーが眠っているのを見るのは凄く久しぶりだ。

「・・・カルディアちゃんが天使にみえるよ」

「・・・もう」

熱を出していようが身体がだるかろうが、彼はいつもの彼だ。
私の気持ちを軽くしようとして、冗談を言う。インピーの手を両手で包み込むようにする。
あ、やっぱり手もいつもより熱い。

「インピー、お願いがあるの」

「なに?」

「明日、熱が下がってたら一緒にお昼ごはん食べたい」

「お昼ごはん?」

「うん。最近一緒に食べてなかったでしょ?
だから明日は一緒に食べたいの、だめ?」

ねだるようにインピーの手を握ると、インピーはふわりと優しい笑みを浮かべた。

「だめなわけないよ。
大好きなカルディアちゃんのお願いなんだから」

いつもより弱い力で私の手を握り返す。

「それにそのお願いは俺のお願いでもあるよ。
カルディアちゃんと一緒にごはん、食べたいな」

「それじゃあ約束、ね」

「うん」

包み込んでいた手を外し、彼の小指に自分の小指を絡める。

「約束破ったときに飲む用の針、用意しておくね」

「え、針って誰から教わったの?」

「前、サンに借りた本に書いてあったの」

「くっ・・・サンちゃんめ」

「約束・・・破るの?」

「・・・破らないよ、絶対守るよ」

小さく笑うと絡めた小指を解き、寝具を整える。
それからインピーの頬を、いつも彼がそうしてくれるように優しくなでる。

「明日楽しみにしてるね」

そして、頬に口付けを落とした。
なんだか触れた部分がいつもより熱いのは、インピーの熱のせいということにしておこう。
自分からこうして口付けることはあまりなくて、恥ずかしくて熱いわけではない・・・はず。

「・・・っ、カルディアちゃんにそこまでしてもらったらすぐ治っちゃうね」

嬉しそうに笑うと、インピーはようやく目を閉じた。
それからすぐ寝息が聞こえ始めて私はくすりと笑みを漏らす。
インピーのそういうところが、好き。
きっと明日は一緒にご飯も食べれるだろうし、夜は一緒に眠れるだろう。
私との約束を、破らない彼だもの。

「おやすみなさい、インピー」

インピーの熱が下がって、目を覚ますまで。
明日の昼食は何にしようか、なんて幸せな時間の事を思い浮かべながら
もう少しだけ大好きな彼の寝顔を見ていよう。

 

[プレイ感想]レンドフルール

ようやく全キャラの2種類のEDを見たので、感想をつづりたいと思います。
ネタバレ全開なので、プレイ前・プレイ中のかたはご注意を。
(結構ぼろくそ言ってるので、見ない方が良いかもです)

 

 

 

 

 

ざっくりあらすじ

女神と花人やら蝶が住む地に騎士を迎える話。
そして世界を救うというかどうする??みたいなお話。

 

 

レオン

プレイする前にツイッターでレオンからやってはいけない!!というのを見かけたのですが、それでも構わずレオンから特攻しました。
りんごを食べるヴィオレットに悶えるレオンがとんでもなく可愛かったです。
もっと俺様キャラかと思いきやわんこでしたね。
病まないわんこですが、レオンと幸せになるには二人以外に死んでね!っていう展開でした。
レオンルートのヴィオレットが最高に可愛い。

 

ギスラン

忠誠ENDが最高に好きです。
ツンツンデレって感じのギスランですが、ギスランのせいではないのですが狂っていく姿は痛ましかったです。
レオンルートのBADで突然ギスランに殺されるので、「え!?」ってなったのですが、ギスランルートやってすっきりしました。
ギスランルートのマダム・エンジュが好きです。

 

オルフェ

オルフェ√はひたすら胃が痛かったです。
オルフェは良い子なんですけどね!!神様か、そうかそうか・・・

 

ルイルイ

なぜかプレイ中、ルイのことをずっとルイルイって呼んでました。
んー・・・記憶をずっと持って転生を繰り返してる人。
ルイルイの感想というより裏波が浅葱ちゃんを好きな気持ちが描かれている場面が好きです。

 

ユベール

ユベールの服従ENDすきです!!
狂っていくヴィオレットが素敵。
でも、ユベールの愛情ENDは全然納得いかないです。
だって魂は一緒でも姉姫様って呼んでくれるユベールは言うなればヴィオレットみたいなもんでしょう?なのに、大人のユベールになって「あ、幸せ!!」ってなったのには全く納得いかない。
それはユベールが器としてヴィオレットを育てて、ミレーヌ様に明け渡せっていったのと同じだろ、と思いました。
せっかく勇気を振り絞って長年自分を通して誰かを見つめる姉姫様に想いを伝えたのに、伝えた瞬間その人になってしまうなんて生まれ変わったユベールが可哀想に感じました。
なんだったんだろうね?
ユベールルートのレオン大好きです。

 

総評

総プレイ時間:30時間~35時間(共通で4時間くらいでした)

シナリオが短い。ご都合主義じゃないですって公式で言う割には全然ご都合主義だったと思います。
ただ、スチルは本当に本当に綺麗で、素晴らしかったです。
何が悪いってシナリオが短いということに尽きる気がします。
そして、ヴィオレットは地上(ていうんでしょうか?)に行ったこともないからある国を犠牲にして、ある国を守る・・・ということに本当に心を痛めるのかが分からなかったです。そして、私はレーヌというのは女神の器だと勝手に思い込んでゲームをしていたので、実はヴィオレットが女神の器でしたー!!って言われても「え?そうじゃなかったの??」ってなったり。
FDは出たらほしいなとは思うけど、わざわざ出てほしいとは思いません。
役目というものに押し潰されそうというのもあんまり感じなかったし、騎士がどうあってもヴィオレットの騎士でいようとする絆もあまり見えませんでした。本当に惜しい作品というのが私の感想です。

プレイ日記

ソシャゲはA3!とスタマイとFGOを主にやっています。とうらぶも時々。
天馬くんをメインに夏組箱推しです。天いづが好きだけど両片思いが好き。
スタマイは早乙女さんに惚れて、season3目指して駆け抜けていたところで宮瀬さんに転がり落ちました。郁玲・宮玲が最推し。しかし九条家と瀬尾研好き。
マトリは由井さんと今大路が好き。渡部さんの運命力には誰も敵わない。
捜一は荒木田さん・朝霧さんが好き。
Revelは桧山さんに心惹かれつつ、槙くんの本編のあまりの良さに推すしかない…
神楽さんはツンデレ美味しい…羽鳥さんは沼の入り口が見えてて、怯えてます。
都築兄弟はまだ推し決まってません。
スタマイ本編は最新まで終わってます。キャラ別のシナリオ本編簡潔済は宮瀬さん・カナメくん・槙くん読了。
ドラマトの方で、本編ある人は本編と初夜はほぼ読了。

FGOは男鯖×ぐだより、女鯖×ぐだに萌えてます。
ぐだマシュは夫婦。ぐだエレを幸せにしたい。
アストルフォくんと玉藻ちゃん推し。

乙女ゲームは現在シャレマニ推し中。
同い年組が好き。
サイケデリカはいつでも推してます。移植・新作はまだですか!?

魔法使いとご主人様を愛してます。セラアリが大好き。アリシア様が大好き。
ロゼのゲームはアリスシリーズ以外の本編は全部やってます。

TAKUYOはカエル畑が一番好き!!!!ちぎふうに抗えない

幅広く乙女ゲーム・ギャルゲ・ergをやります。
シナリオが面白ければなんでも来いです。おすすめあったら教えてください。

ゲームは関係ありませんが、2017年夏から耳を患い、現在中~高度の両耳難聴です。オフ活動もしているので、実際にお会いする方もいると思いますが、小声・早口・マスクをした状態はほぼ聞き取れません。悪気はないので許してください。

 

好きなキャラ

  • 真弘先輩(緋色の欠片)
  • エスト(ワンドオブフォーチュン)
  • 寅、央(CLOCK ZERO)
  • ガラハッド(プリンセスアーサー)
  • 趙雲、孫権様(十三支演義)
  • 暁人、夏彦、千里(ノルンノネット)
  • 陸(真・翡翠の雫)
  • 空疎尊(白華の檻)
  • 山崎、平助(薄桜鬼)
  • トーマ(アムネシア)
  • ナチ(BinaryStar)
  • アージェ(SNOW BOUD LADN)
  • ルシア(猛獣使いと王子様)
  • ヴィルヘルム(戦場の円舞曲)
  • ウンバラ(デザートキングダム)
  • 千鬼丸(十鬼の絆)
  • 鏡花(明治東亰恋伽)
  • インピー(Code:Realize)
  • 悟空、玉龍(S.Y.K)
  • 妲己、玉鼎(L.G.S)
  • 竜之介(アルコバレーノ )
  • 龍二(百華夜行)
  • ボルトス(マスケティア)
  • ナイヴス、ソード(アメノワ)
  • 清春(しらつゆの怪)
  • 唐澤、揚介(いっしょにごはん!)
  • マーシャル、ジャスティン( クリムゾン・エンパイア)
  • 黎明、渉、司狼(unending bloody call)
  • 真之助、彼方(Glass Heart Princess)
  • 大河(POSSESSION MAGENTA)
  • イロハ、クロダ( RE:VICE[D])
  • マイケル(お菓子な島のピーターパン)
  • セラス、マイセン、ミラー(魔法使いとご主人様)
  • ロキ(マーメイドゴシック)
  • 奏、カミル(KLAP!)
  • 都丸(スクール・ウォーズ)
  • チャンス(12時の鐘とシンデレラ)
  • オズウェル、ルイス(24時の鐘とシンデレラ)
  • アスティン、レイナルド(0時の鐘とシンデレラ)
  • レイジさん、ユーマ(ディアラバ)
  • レオン(レンドフルール)
  • 紫の君、常盤(源氏恋絵巻)
  • タイロン、カーティス(アラロス)
  • ジュール、ヴィッター(グリム・ザ・バウンティハンター)
  • カラミア、シーザー、スカーレット(OZMAFIA!!)
  • マリオン、ドロップ、メルヴィン(魔女王)
  • 日向先生、真斗、トキヤ(うたプリ)
  • カミル(NOISE)
  • アルマ、ヨウ・サンズ(BAD APPLE WARS)
  • 嶽屋(大正鬼譚)
  • ヴィシャス、メディシス、ヨシュア(デスコネクション)
  • ヴィンセント、バッカス(マザグ)
  • シュン、アメ(リバソン)
  • ゼン、リッカ、ソラ(アバソン)
  • グレーテル、アリス、赤ずきん(大正アリス)
  • ルーク、マイケル(コンマネ)
  • ショナ、ユージィン(魔恋の六騎士)
  • 十弥(恋は校則に縛られない)
  • 和泉、由良城、密(逢魔時〜怪談ロマンス〜)
  • フィンス、リュウ、巳斗(ヴァルプルガの詩)
  • ルード(遥か6)
  • 陸、ハル(絶対階級学園)
  • アストラム、ラディウス、ぽよぽよ(ピリオドキューブ)
  • 翔侠、胡白(紅い砂堕ちる月)
  • 壊音、刺君、世裏(鏡界の白雪)
  • アスタロト、ベル(BLACK CODE)
  • 以蔵、久坂(裏語 薄桜鬼)
  • 桜智、龍馬(遥か5)
  • 恭介(百鬼夜行〜怪談ロマンス〜)
  • ローエン(Dance with Devils)
  • 千木良、葉村、広瀬(カエル畑DEつかまえて)
  • 雅(華ヤカ哉、我ガ一族)
  • 尊、愛時(Collar×Malice)
  • 魔術師、ヘンリク(猛獣たちとお姫様)
  • 至央、守人(罪喰い)
  • 常盤、皓(逢魔が刻 ~かくりよの縁~)
  • 白玖(花咲くまにまに)
  • ルーガス、レビ(灰鷹のサイケデリカ)
  • クレイドル、シュド(悠久のティアブレイド)
  • 耶告(数乱digit)
  • ルピノ、ファルコ、オムニア(黒雪姫)
  • 螢、九十九丸、鈴懸(剣が君)
  • マクシミリアン、キース、イスパーダ(PANDORA 君の名前を僕は知る)
  • 弁慶、佐藤兄弟、義経(源狼)
  • 仲謀、子龍(三国恋戦記)
  • 勝家、半兵衛(花朧)
  • 道節(里見八犬伝)
  • ノラ(Side Kicks)
  • ふみ(リトルエイド)
  • 誠司(神様とコイゴコロ)
  • 月下丸(百花百狼)
  • ラファイエット、ロベスピエール(薔薇に隠されしヴェリテ)
  • 烏羽、ノル、乃凪(Panic Palette )
  • ジャック、カノン(白と黒のアリス)
  • 悠人、響也、千秋、火積、芹沢(金色のコルダ3)
  • つむぎ(rêve parfait)
  • ハティ、エンデ(嘘月シャングリラ)
  • 将成、イ織(蝶々事件)
  • 筧(真紅の焔 真田忍法帳)
  • メイ、ケイト、トモセ(シャレマニ)
  • ノイン(殺スト)
  • ダンテ、楊、オルロック(ピオフィ)
  • カンちゃん、ナトラ、シエン(パリカ)
  • 金春・鳳凰・天馬…というか箱推し(番乙)
  • ヒバリ・壱哉…というか箱推し(VARIABLE BARRICADE)
  • 旭(神凪ノ杜 五月雨綴り)
  • カヌス・イグニス・コロロ(アンシャンテ)
  • テウタ(バスタフェは箱推し)

基本的にツンデレキャラが大好きです・・・!
真弘先輩から転がるように乙女ゲームにはまり、寅でヤンデレに転び、エストでツンデレの破壊力にぶっ飛ばされて今に至ります。

 

好きな声優さん(敬称は略させていただきます)

保志総一郎 / 山口勝平 / 石田彰 / 杉山紀彰 / 日野聡 / 木村良平 / 岡本信彦 / 近藤隆 / 下野紘 / 近藤孝行

プレイ中ゲーム

エルクローネのアトリエ /

プレイ済みゲーム(乙女ゲーム)

~2015年

  1. 緋色の欠片
  2. 真・翡翠の雫
  3. 蒼黒の楔
  4. 白華の檻
  5. ヒイロノカケラ
  6. 薄桜鬼
  7. CLOCK ZERO
  8. ンドオブフォーチュン1・2
  9. 夏空のモノローグ
  10. 死神と少女
  11. 十三支演義1・2
  12. BinaryStar
  13. Trigger Kiss
  14. S.Y.K
  15. アムネシア
  16. ソラユメ
  17. 華鬼
  18. ノルンノネット
  19. SNOW BOUND LAND
  20. クロノスタシア
  21. 月華繚乱ROMANCE
  22. BLACK WOLVES SAGA
  23. 猛獣使いと王子様
  24. プリンセスアーサー
  25. 戦場の円舞曲
  26. 月影の鎖
  27. DIABOLIK LOVERS
  28. アブナイ★恋の捜査線
  29. デザートキングダム
  30. 十鬼の絆
  31. 明治東亰恋伽
  32. Code:Realize
  33. L.G.S
  34. 英国探偵ミステリア
  35. カレイドイヴ
  36. 黒蝶のサイケデリカ
  37. ARMEN NOIR
  38. 蝶の毒 華の鎖~大正艶恋異聞~
  39. アルコバレーノ
  40. 百華夜光
  41. マスケティア
  42. 男遊郭
  43. ガーネット・クレイドル ポータブル ~鍵の姫巫女~
  44. しらつゆの怪
  45. 神なる君と
  46. 宵夜森ノ姫
  47. ノルン+ノネット ヴァール コモンズ
  48. いっしょにごはん。
  49. CLOCK ZERO~Extime~
  50. クリムゾン・エンパイア
  51. unending bloody call
  52. Glass Heart Princess
  53. POSSESSION MAGENTA
  54. お菓子な島のピーターパン
  55. RE:VICE[D]
  56. 魔法使いとご主人様
  57. マーメイド・ゴシック
  58. SWEET CLOWN
  59. KLAP!
  60. 絶対迷宮おやゆび姫
  61. スクール・ウォーズ
  62. 0時の鐘とシンデレラ(Vita)
  63. ウィル・オ・ウィスプ
  64. DIABOLIK LOVERS MORE,BLOOD LIMITED V EDITION
  65. ノルンノネット LE
  66. 新装版クローバーの国のアリス(途中)
  67. レンドフルール
  68. 源氏恋絵巻
  69. ゆのはなSpring!
  70. アラビアンズ・ロスト
  71. Jewelic Nightmare
  72. アラビアンズ・ダウト
  73. グリム・ザ・バウンティハンター
  74. OZMAFIA!!
  75. 魔女王
  76. うたのプリンスさま
  77. NOISE
  78. うたのプリンスさまSS
  79. BAD APPLE WARS
  80. 薄桜鬼SSL
  81. 大正鬼譚
  82. デス・コネクション
  83. マザーグースの秘密の館
  84. DIABOLIK LOVERS VANDEAD CARNIVAL

2016年

  1. Re:BIRTHDAY SONG
  2. Un:BIRTHDAY SONG
  3. 絶対迷宮グリム
  4. 猛獣使いと王子様(Vita)
  5. 大正×対称アリスepisode 1~epilogue
  6. Confidential Money ~300日で3000万ドル稼ぐ方法~
  7. アンジェリーク 魔恋の六騎士
  8. 大正鬼譚~言ノ葉櫻~
  9. 恋は校則に縛られない
  10. 赤ずきんと迷いの森
  11. もし、この世界に神様がいるとするならば。
  12. 英国探偵ミステリア The Crown
  13. 青の嗜虐 緑の被虐
  14. ボッチムスメ×プロデュース計画。
  15. 逢魔時〜怪談ロマンス〜
  16. ヴァルプルガの詩
  17. Glass Heart Princess PLATINUM
  18. 遙かなる時空の中で6
  19. ニル・アドミラリの天秤
  20. 絶対階級学園
  21. ピリオドキューブ
  22. 赤い砂堕ちる月
  23. 鏡界の白雪
  24. BLACK CODE
  25. 裏語 薄桜鬼
  26. 裏語 薄桜鬼~暁の調べ~
  27. Enkeltbillet
  28. 薄桜鬼 追想録
  29. 薄桜鬼真改 風の章
  30. 遙かなる時空の中で5
  31. 薄桜鬼真改 華の章
  32. 百鬼夜行〜怪談ロマンス〜
  33. Dance with Devils
  34. AMNESIA V Edition
  35. カエル畑DEつかまえて
  36. カエル畑deつかまえて・夏 千木良参戦
  37. 7’scarlet
  38. SA7
  39. 神々の悪戯 InFinite
  40. アンダーザムーン
  41. 死神稼業~怪談ロマンス~
  42. アルカナ・ファミリア
  43. リトルガーデン
  44. 黒と金の開かない鍵。
  45. PersonA ~オペラ座の怪人~
  46. アンダーザムーン~つきいろ絵本~
  47. 華ヤカ哉、我ガ一族(雅のみ)
  48. 華ヤカ哉、我ガ一族 幻燈ノスタルジィ(雅のみ)
  49. いじわる My Master
  50. 大正アリス all in one
  51. Collar×Malice
  52. 猛獣たちとお姫様
  53. 罪喰い
  54. 逢魔が刻 ~かくりよの縁~
  55. 花咲くまにまに
  56. 灰鷹のサイケデリカ
  57. ノルンノネット アクトチューン
  58. BEYOND THE FUTURE – FIX THE TIME ARROWS –
  59. PsychicEmotion6
  60. 悠久のティアブレイド
  61. ゆのはなSpRING!〜Cherishing Time〜
  62. TOKYOヤマノテBOYS Portable SUPER MINT DISC
  63. 数乱digit
  64. 楽園男子
  65. 円環のメモーリア
  66. オルフレール
  67. 黒雪姫〜スノウ・ブラック〜
  68. TOKYOヤマノテBOYS HONEY MILK DISC
  69. TOKYOヤマノテBOYS DARK CHERRY DISC
  70. Code:Realize ~祝福の未来~
  71. 黄昏時〜怪談ロマンス〜
  72. 剣が君

2017年

  1. PANDORA 君の名前を僕は知る
  2. 維新恋華 龍馬外伝
  3. Rear pheles
  4. 源狼
  5. 三国恋戦記 ~オトメの兵法!~
  6. 三国恋戦記 思い出返し
  7. DIABOLIK LOVERS DARK FATE
  8. 花朧
  9. BELIEVER!
  10. Lucian Bee’s
  11. 里見八犬伝 八珠之記
  12. Vamwolf Cross†
  13. 遙かなる時空の中で4
  14. Side Kicks
  15. Little Aid
  16. 神様とコイゴコロ
  17. 百花百狼 ~戦国忍法帖~
  18. 星色のおくりもの
  19. DIABOLIK LOVERS LUNATIC PARADE
  20. 樟屋敷の物語 ~秘密のお帳面~
  21. 魔性眼鏡
  22. 女王蜂の王房 めのう編
  23. Photograph Journey~恋する旅行・宮城編&沖縄編~
  24. 絶対階級学園
  25. 薔薇に隠されしヴェリテ
  26. PentagonSyndrome
  27. Panic Palette
  28. 怪盗アプリコット
  29. 白と黒のアリス
  30. 空蝉の廻
  31. 鬼と花妻~花盗人は、躑躅か椿か~
  32. 金色のコルダ3フルボイス
  33. ひめひび -Princess Days-
  34. 女王蜂の王房 輝夜編
  35. 学園K
  36. 帝國カレイド
  37. ハイリゲンシュタットの歌
  38. ROOT∞REXX
  39. DYNAMIC CHORD feat.[rêve parfait] V edition
  40. 嘘月シャングリラ
  41. 蝶々事件ラブソディック
  42. 金色のコルダ3 Another Sky  神南

2018年

  1. 金色のコルダ3 Another Sky  至誠館
  2. 金色のコルダ3 Another Sky天音
  3. PrincessBritania〜ミューズの宝剣〜
  4. DYNAMIC CHORD feat. Liar-S Append Disc
  5. ニル・アドミラリの天秤 クロユリ炎陽譚
  6. 断罪のマリア
  7. マジェスティックマジョリカルvol1
  8. マジェスティックマジョリカルvol2
  9. DYNAMIC CHORD feat.KYOHSO Append Disc
  10. エフェメラル
  11. 大正×対称アリス HEADS&TAILS
  12. 真紅の焔 真田忍法帳
  13. Collar×Malice -Unlimited
  14. CharadeManiacs
  15. 殺し屋とストロベリー
  16. ピオフィオーレの晩鐘
  17. 神サマなんて呼んでない!
  18. マジェスティックマジョリカルvol3
  19. 愛は、憎しみによく似ている
  20. お姫様だって×××したい
  21. 軍靴をはいた猫

2019年

  1. Cendrillon palikA
  2. 喧嘩番長乙女
  3. フォルティッシモ
  4. 喧嘩番長 乙女 2nd Rumble !!
  5. VARIABLE BARRICADE
  6. 天涯ニ舞ウ、粋ナ花
  7. ベルばら学園
  8. 神凪ノ杜 五月雨綴り
  9. 幻想喫茶アンシャンテ
  10. 片恋いコントラスト ―collection of branch―
  11. BUSTAFELLOWS

2020年

  1. Tlicolity Eyes -twinkle showtime-
  2. DYNAMIC CHORD feat.apple-polisher V edition(成海で一時ストップ)
  3. スチームプリズン

 

 

積んでるゲーム(乙女ゲーム)

  1. 百物語〜怪談ロマンス〜
  2. 死神所業~怪談ロマンス~
  3. 里見八犬伝 浜路姫之記
  4. 里見八犬伝 村雨丸之記
  5. 黒雪姫〜スノウ・マジック〜
  6. 新装版ハートの国のアリス(PSvita)
  7. 新装版ハートの国のアリス~Wonderful Wonder World~
  8. ジョーカーの国のアリス〜Wonderful Wonder World〜
  9. ダイヤの国のアリス〜Wonderful Wonder World〜
  10. ダイヤの国のアリス〜Wonderful Mirror World〜
  11. ロミオVSジュリエット 全巻パック
  12. 忍び、恋うつつ -雪月花恋絵巻
  13. プリンス・オブ・ストライド
  14. 十三支演義Vita
  15. 華アワセ 蛟編
  16. 華アワセ 姫空木編
  17. ワンド オブ フォーチュン R
  18. 遙かなる時空の中で3 運命の迷宮
  19. 遙かなる時空の中で2
  20. 青春はじめました!
  21. 二世の契り
  22. 下天の華 with 夢灯り 愛蔵版
  23. 遙かなる時空の中で6 幻燈ロンド
  24. 剣が君 百夜綴り
  25. Re:BIRTHDAY SONG~恋を唄う死神~another record
  26. 雅恋~MIYAKO~
  27. ワンドオブフォーチュンR2
  28. あさき、ゆめみし
  29. ネオアンジェリーク
  30. マーメイドプリズム
  31. スカーレッドライダーゼクス
  32. KLAP!!~Kind Love And Punish~Fun Party
  33. エーデルブルーメ
  34. 雅恋~MIYAKO~ あわゆきのうたげ
  35. 二世の契り 想い出の先へ
  36. 緋色の欠片 ~おもいいろの記憶~
  37. 喧嘩番長 乙女~完全無欠のマイハニー~
  38. アンジェリーク ルトゥール
  39. MARGINAL#4 IDOL OF SUPERNOVA
  40. 猛獣たちとお姫様 in blossom
  41. 悠久のティアブレイド -Fragments of Memory-
  42. 忍び、恋うつつ ― 甘蜜花絵巻 ―
  43. 金色のコルダ2ff
  44. Un:BIRTHDAY SONG〜愛を唄う死神〜another record
  45. DYNAMIC CHORD feat.[reve parfait] Append Disc
  46. Blackish House sideA→
  47. GOES
  48. Code:Realize 〜白銀の奇跡〜
  49. ワンドオブフォーチュンR2FD
  50. 金色のコルダ3(vita)
  51. 金色のコルダ3 AS(vita)
  52. 遙かなる時空の中で Ultimate
  53. 遙かなる時空の中で3 Ultimate
  54. CLOCK ZERO ~終焉の一秒~ Devote
  55. DIABOLIK LOVERS CHAOS LINEAGE
  56. ピオフィオーレの晩鐘 -ricordo-
  57. 蛇香のライラ ~Trap of MUSK~
  58. 薄桜鬼 真改 月影ノ抄
  59. 囚われのパルマ
  60. 恋の花咲く百花園
  61. 幻想マネージュ

 

プレイ済みゲーム(乙女ゲーム以外で覚えている範囲のもの/プレイ2014~)

  1. ペルソナ3
  2. ペルソナ4
  3. Never7
  4. Remember11 -the age of infinity-
  5. 12RIVEN -the Ψcliminal of integral-
  6. ラングリッサーシリーズ
  7. グローランサー
  8. 素晴らしき日々
  9. CROSS†CHANNEL ~To all people~
  10. イレブンアイズ クロスオーバー
  11. Fate/stay night
  12.  シークレットゲームPORTABLE
  13. 古色迷宮輪舞曲~La Roue de fortune~
  14. 最果てのイマ PORTABLE
  15. 図書室のネヴァジスタ
  16. Steins;Gate
  17. ファイアーエムブレム 覚醒
  18. Fate/hollow ataraxia
  19. ルーツ ポータブル
  20. ファイアーエムブレムif
  21. クロガネ回姫譚
  22. Rewrite
  23. パルフェ
  24. CLANNAD
  25. カオスチャイルド
  26. 東京ザナドゥ
  27. 車輪の国、向日葵の少女
  28. ルートダブル
  29. シルヴァリオ ヴェンデッタ
  30. SNOW
  31. カオスヘッド
  32. 魔法使いの夜
  33. EVE Burst error R
  34. ソフィーのアトリエ
  35. ダンガンロンパ1・2
  36. 蒼の彼方のフォーリズム
  37. ペルソナ5
  38. 時計仕掛けのレイライン
  39. フィリスのアトリエ
  40. 果つることなき未来ヨリ
  41. グリザイアの果実
  42. グリザイアの迷宮
  43. グリザイアの楽園
  44. ダンガンロンパv3
  45. ISLAND
  46. ファタモルガーナの館
  47. 追放選挙
  48. end sleep
  49. DESIRE
  50. ファイヤーエムブレムエコーズ
  51. 相州戦神館學園 八命陣 天之刻
  52. “&”〜空の向こうで咲きますように〜
  53. Daylight-朝に光の冠を-
  54. ChronoBox -クロノボックス-
  55. テイルズ オブ ゼスティリア
  56. 僕はキミだけを見つめる
  57. テイルズ オブ ベルセリア
  58. 月影のシミュラクル -解放の羽-
  59. SINCLIENT(シンクライアント)
  60. YU-NO
  61. ひまわり
  62. 祝姫
  63. 幻創のイデア ーOratorio Phantasm Historiaー
  64. オカルティック・ナイン
  65. ルートレター
  66. テイルズオブヴェスペリア
  67. CARNIVAL
  68. NOeSIS1(リメイク版)
  69. 怪異症候群
  70. 怪異症候群2
  71. 魔女恋にっき
  72. 終わる世界とバースデイ
  73. カルマルカ*サークル
  74. リディー&スールのアトリエ 〜不思議な絵画の錬金術士〜
  75. バタフライシーカー
  76. カタハネ ―An’ call Belle―
  77. 慟哭そして
  78. テイルズ オブ エクシリア
  79. フェアリーテイル・レクイエム
  80. リベリオンズ
  81. アマツツミ
  82. sweetpool
  83. 誰ソ彼ホテル
  84. レイジングループ
  85. 監獄少年
  86. テイルズ オブ エクシリア2
  87. テイルズ オブ グレイセス エフ
  88. NG
  89. 箱庭の学園
  90. 誰も知らない天体への涙-1
  91. 誰も知らない天体への涙-R18番外編1巻-
  92. ゆらめく心に満ちた世界で、君の夢と欲望は叶うか
  93. 沙耶の唄
  94. 古書店街の橋姫 々
  95. dear my abyss
  96. なりそこないスノーホワイト
  97. 19℃
  98. もしものキミとボク
  99. るいは智を呼ぶ

2019年

  1. カルタグラ
  2. quack*girl(フリゲ)
  3. corral*girl(フリゲ)
  4. フラテルニテ
  5. 駄作
  6. 誰も知らない天体への涙-本編2巻-
  7. 俺たちに翼はない
  8. PP-ピアニッシモ- 操リ人形ノ輪舞
  9. 殻ノ少女
  10. カフェ・ゼロ~眠れる野獣~(同人ゲ)
  11. レムレスブルーの午前2時(フリゲ)
  12. catalepsy(フリゲ)
  13. SIBLINGS OBLIGE(フリゲ)
  14. ograidet(フリゲ)
  15. シンソウノイズ
  16. 最悪なる災厄人間に捧ぐ
  17. クロノクロック
  18. 殺人探偵ジャックザリッパー
  19. EVE rebirth terror
  20. LOOP THE LOOPシリーズ(スマホ)
  21. トガビトノセンリツ(スマホ)
  22. 鈍色のバタフライ(スマホ)
  23. テイルズ オブ シンフォニア
  24. 世界滅亡共有幻想「マミヤ」
  25. デイグラシアの羅針盤
  26. ソーサリージョーカーズ
  27. 黄昏のフォルク口一ル
  28. DEADDAYS
  29. 翠の海
  30. グノーシア
  31. ドキドキ文芸部
  32. 腐り姫
  33. 流星ワールドアクター
  34. みにくいモジカの子
  35. 穢翼のユースティア
  36. 僕の彼女は人魚姫!?
  37. レイルロアの略奪者
  38. ファイアーエムブレム 風花雪月(青獅子・教会プレイ済)
  39. あなたは私の腹の中(フリーゲーム)
  40. ヌシアルハナ・ハルノヨ(フリーゲーム)
  41. ペルソナ5R

2020年

  1. カミサマの棺
  2. さよならを教えて
  3. 葛唄
  4. メランコリック・ドリィムタワー(同人ゲーム)
  5. 僕は彼女の玩具(同人ゲーム)
  6. 十三機兵防衛圏
  7. AI: ソムニウム ファイル
  8. LOVE・デスティネーション
  9. 君と彼女と彼女の恋
  10. 贄の町

積んでるゲーム(乙女ゲーム以外)

  1. リトルバスターズ!
  2. サクラノ詩
  3. この大空に、翼をひろげて
  4. 新・ロロナのアトリエ
  5. 夕緋ノ向コウ側
  6. 花帰葬
  7. シロガネ×スピリッツ!
  8. PARADISE LOST 新装版
  9. Dies irae ~Acta est Fabula~HD -Animation Anniversary-
  10. Dies irae ~Interview with Kaziklu Bey
  11. 神咒神威神楽
  12. 相州戦神館學園 八命陣
  13. 相州戦神館學園 万仙陣
  14. DISORDER6
  15. G戦上の魔王
  16. Aster
  17. BLOODY RONDO
  18. Summer Pockets
  19. ONE ~輝く季節へ~ フルボイス版
  20. ONE2 ~永遠の約束~ with VOICE
  21. キミへ贈る、ソラの花
  22. 箱庭ロジック
  23. 赫炎のインガノックFVR
  24. 黄雷のガクトゥーンSHINING_NIGHT
  25. フェアリーテイル・アンコール
  26. 漆黒のシャルノスFVR
  27. 絆きらめく恋いろは

熱に浮かされるように(マイアリ)

久しぶりに帰ってきたと思いきやマイセンは部屋に閉じこもったまま出てこない。
何度かマイセンの部屋の前まで行ったが、ノックするためにあげた手を結局おろすことしか出来ない。

 

「あれ、ご主人様。
マイセン様のところに行かれたんじゃなかったんですか?」

自室に戻るとセラスが驚いたように私を見つめる。
行かなかったからここにいるんでしょうと言いたくなったけど、それを飲み込んだ。

「セラス、ドラゴンの姿になって」

「え」

「いいからはやく」

言われるがまま人型からミニドラゴンの姿に変わる。
すぐさまセラスをきつく抱き締めた。
セラスはなんとなく私の様子が可笑しいことを察して、何も言わずきつく抱き締められていた。

 

 

マイセンは兄だ。
幼い頃病に伏せってばかりの私の手を寝ずに握り続けたのはマイセンだ。
いつでも手をつないでいた気がする。
だけど、どうしてだろう。
マイセンに触れた想い出がかすんでいくのは。
私に護身術や剣の稽古だってつけてくれたのに。
いつから部屋に訪れることもためらうようになったんだろう。

 

「アリシア、いるか?」

部屋がノックされて、ドアが開いた。

「私、返事してないんだけど」

「固いこと言うなって。
お前だってお兄ちゃんに会いたかっただろ」

軽口を叩くのはいつものこと。
それに噛み付く私もいつものこと。

「馬鹿なことを言わないで。
ふらふらばっかりしているあんたに会いたいなんて思わないわ」

「お兄ちゃん悲しいな」

悲しいなんて思っていないような笑顔で私の言葉を聞き流す。
どうすればマイセンに手が届くんだろうか。
強く抱き締めていたはずのセラスが私の腕の中から逃げ出し、部屋から飛び出していく。

「セラス・・・っ」

セラスは余計な気を遣ったんだろう。
昔からマイセンにはやたらと敬意を表している。
理由を聞いてもいつも曖昧に微笑むばかりだ。

「あーあ、セラス逃げちゃったな」

「マイセンのせいでしょ」

今日の私はどうかしている。
なんだかイライラしてばかり。
せっかくマイセンが帰ってきているのに。

「ならお兄ちゃんが慰めてやろうか」

冗談で両手を広げたマイセンに、私は黙って抱きついた。
抱きついた、というよりしがみついたといってもいいかもしれない。
ただ、このどうにもならない気持ちをどこかへやってほしかった。

「・・・っ、アリシア」

「マイセンが悪いのよ・・・っ」

マイセンが私の手を握ってくれないから。
私は、あなたを血でしか繋ぎ止められないから。
なのに、どうしてこんなに不安なんだろう。
泣きたい気持ちを堪えようと息を大きく吸おうとした時だった。
マイセンが、私をきつく抱き締めた。

「・・・ごめんな、アリシア」

そんな優しい声で呼ばないで。
勘違いしそうになる。
まるで、マイセンには私しかいないような錯覚に陥りそうになる。

「アリシア・・・」

触れているのに、どうしてだろう。
いや、触れているから怖いんだ。
この手を離すことが怖い。

「・・・マイセン」

兄の名を呼んだとき、世界が真っ暗闇になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・シア、アリシア」

「・・・ん」

「目、さめたか」

「あれ・・・マイセン」

気だるい身体を動かそうとすると、マイセンが肩を軽く押し返して起き上がれないように動きを封じられる。

「熱あったみたいだぞ」

「・・・そう」

だからあんなに心細く感じていたのか。
自分でもなんでさっきまであんなに不安だったのか分からない。
恥ずかしくてマイセンから目を逸らす。

「ついててくれたの?」

「俺はお前のお兄ちゃんだからな」

そう言って、マイセンは私の頬を撫でた。
そんな風に妹に触れる男は果たして兄なんだろうか。
熱のせいで頭が混乱してるのかもしれない。

「・・・ありがとう、お兄ちゃん」

「-、ああ」

お兄ちゃんなんて呼ばれ慣れていないからだろう。
少し照れたように視線を逸らしてからもう一度私を見つめる。

「もう少し眠れ、俺がついててやるから」

「うん」

確かにまだ頭がぼんやりとするから大人しく従うことにして目を閉じた。

「なんだか小さい頃に戻ったみたいね」

「・・・ああ、そうだな」

「マイセンが手を握ってくれてうれしかったなぁ・・・」

「・・・そっか」

いくつか言葉を交わしたが、眠気には勝てなくてよく思い出せない。
意識を手放す頃、額にやわらかいぬくもりを感じた。

 

「-おやすみ、アリシア」

 

仲直りの作法(ヴィルラン)

喧嘩をした。
原因なんてよく思い出せないくらい些細な喧嘩

「ヴィルヘルムなんてもう知らないっ!」

泣きそうな顔をして俺にその言葉を叩きつけて逃げられた。
その時は俺も頭に血が昇っていたので、ランを追いかけることもしなかった。
喧嘩をしたことなんてすっかり頭から消えていた翌日。

「よう、ラン」

「・・・」

挨拶を無視し、俺に視線をあわせようともしない。
ランの隣にいたユリアナが苦笑いをした。

「ユリアナ、私先にいってるね」

「あ、うん」

「おい、ラン!」

「ヴィルヘルム・・・ランと喧嘩してるんでしょ?」

「・・・ああ、そういやそうだった」

走り去ったランの背中を見ながらユリアナに言われて思い出す。
あんな喧嘩、まだ根に持っているのか・・・
放っておけば機嫌なんて直るだろ、と思った俺が悪かった。・・・それから一週間経っても口を利いてくれない。
いつもなら休日は一緒にいるのに、ランは部屋に籠もったまま出てこなかった。
そんなに怒るようなことだったのか、原因さえも思い出せないまま時が過ぎる。

「ヴィルヘルム、元気ないですね」

「んー、そうか?」

「ええ、なんだかご主人様に相手してもらえない犬みたいです」

「・・・なんだ、それ」

食堂でぼんやりとしていると、正面に座っていたアサカが笑う。
アサカにぽつりぽつりと状況を説明した。

「うーん。なるほど。
つまり仲直りしたいのに彼女が口を利いてくれないんですね」

「ああ、そうなる」

「口を利いてもらえないのなら、こういうのはどうでしょうか」

アサカは何かを思いついたようににっこりと笑った。

 

 

 

 

 

ヴィルヘルムと喧嘩してもう一週間。
喧嘩した次の日に、喧嘩したことも忘れて話しかけられたのが凄く苛立ってしまった。
そこから意地を張って口を利いていない。
だけど、ヴィルヘルムと付き合うようになって初めて休日を別々に過ごした。
・・・すごく寂しかった。
仲直りのきっかけがもう見つけられなくて、気付けばため息ばかりついていた。授業が終わった教室の片隅でぼんやりしていた。
この後はもう授業はないし、少しだけここでゆっくりしていこう。

「おい」

机に突っ伏して少しだけ眠ろうとしていたところに聞きたかった声が届く。
顔をあげると眉間に皺をよせたヴィルヘルムが立っていた。

「・・・ヴィルヘルム」

「これ読め」

「え?」

「いいから」

そう言ってヴィルヘルムが私に差し出してきたのはしわくちゃな紙だった。
それを開くと、私は驚いてヴィルヘルムを見上げていた。

「んだよ」

「ヴィルヘルム・・・」

ぽろり、と自分の瞳から涙が零れた。
何度も書き直したようで、そのせいで紙はよれてしまっている。
何を書こうか悩んでくれて、散々悩んでこの言葉を選んでくれたんだ。

-好きだ

その一言だけ、書いてあった。
ごめん、とか悪かったとかそういう言葉じゃなくて、彼が選んだのが告白だなんて嬉しくて涙が零れるのは仕方がない。

「お、おい。泣くなよ」

「ありがとう、ヴィルヘルム」

泣く私に慌てて、彼はしゃがんで私に目線を合わせて涙を拭ってくれた。

「私も、ヴィルヘルムが好きだよ」

「・・・おう」

照れたのか、ヴィルヘルムは私から視線をそらして私の頭を抱えるように抱き締めてきた。
久しぶりの体温にもう一度涙が溢れた。

「あー、泣くなよ」

「・・・泣いてない」

「そうかよ」

「だからもう少しだけ、このままでいて」

「・・・ああ」

甘えるようにそう言うと、いつもより優しい声でヴィルヘルムは返事をしてくれた。
・・・仲直りが出来るなら、たまに喧嘩するのも悪くないかもしれない。

最愛(夏深)

二人で見上げた星空。
夏彦が、私に星を見せてくれなかったらきっと今の私たちはなかっただろう。私と夏彦の運命は、交わることなく・・・
誰かに自分の弱さをさらけ出すこともなく、守らなければならないという責務に溺れるだけだっただろう。
能力目当てで攫ってきたとしても、夏彦は、初めて私を私として扱ってくれた人なのかもしれない。

 

 

 

「夏彦、今日なんだけど」

「っ!!」

ノックの返事を待たずに扉を開くと、驚いた顔をして夏彦が振り返った。

「あ、ごめんなさい」

「いや、大丈夫だ。どうした?」

「今日良かったら買い物どうかな、と思ったんだけど忙しそうね。
私ひとりで行ってくるわ」

「いや、俺が行ってくる」

「え、それじゃ私も一緒に」

「いや、俺が行ってくる」

「・・・そう?それじゃお願いしてもいいかしら」

「ああ」

なんだかぎこちない夏彦を疑問に思いながらも彼に買い物をお願いすることにした。
メモを書いて渡すと、私の手をひいて抱き寄せられる。

「・・・夏彦、どうしたの?」

突然の抱擁に驚いて、私は彼を見上げると返事の代わりにキスをされた。

 

 

 

 

 

「変な夏彦」

夏彦を送り出すと、夏彦のいない隙に部屋を掃除して夕食の下ごしらえを始めた。
料理本を見ながら野菜を切っていたが、やっぱり夏彦の様子が気にかかって思わず零れた独り言

「ふっふー。それはですね!夏彦さんは恋する健全男子だからなんですよ!」

「きゃっ」

突然現れた雪に驚いて、思わず包丁を落としそうになる。

「わ、気をつけてくださいよ~!
夏彦さんにバレたらお仕置きされちゃいますからね!
いや、待てよ・・・お仕置きされたいな。
どうして夏彦さんは男なんでしょうね!」

「・・・さあ。
で、何か知ってるの?雪」

「あっれー、華麗にスルーですか。
冷たいお嬢さんには雪ちゃんにとってご褒美です!」

「・・・」

夏彦、帰ってこないかしら。
雪の扱いに慣れてきたといえどやっぱり彼のいう事はよく分からない。
ひとまず雪のことは気にしないで包丁をまな板の上に置いて、料理本を確認しようとする。

「夏彦さんはお嬢さんのことがすっごい好きっていうことなんですよ」

「おい、雪」

「だからこうやって俺のことも冷たく・・・、あれ?夏彦さん」

振り返ると冷えた目で雪を見つめる夏彦が立っていた。
子猫を捕まえるように首根っこを掴むとキッチンからあっという間に追い出した。彼がもう入って来れないようにドアも施錠した。

「おかえりなさい、夏彦」

「ただいま、深琴」

買ってきた荷物をテーブルの上に置くと、なにかを隠すようにぎこちなく夏彦が動く。

「どうかしたの?」

「・・・深琴、目を閉じてくれないか」

「ええ、いいけど」

夏彦に言われたとおり、目を閉じると夏彦が何か動かしている音がする。
何をしているのだろうと考えていると夏彦の声が聞こえた。

「目をあけてくれ」

言われるがまま目を開くと、そこには11本の赤い薔薇の花を持った夏彦がいた。

「・・・夏彦、どうしたの」

「深琴、誕生日おめでとう」

「・・・っ」

その言葉に私は驚きを隠せなかった。
毎日研究に忙しい夏彦は、日付感覚や曜日感覚なんて全然ない。
だから今日が私の誕生日だということを覚えているわけないと思っていたのに。

「受け取ってくれないか」

「・・・ええ、もちろん」

彼から花束を受け取るとき、我慢できずに涙がこぼれた。

「どうした、嫌だったか」

「違うわ」

慌てて涙を拭い、彼を見つめる。

「嬉しいの、すごく・・・すごくうれしくて」

花束を受け取ると、夏彦が優しく私を抱き寄せた。

「あなたが私の誕生日を覚えていてくれてうれしい」

「当たり前だ」

抱き締める腕に少しだけ力が籠もる。
このままだったらせっかくもらったお花が潰れてしまう。
慌てて花束ごと腕を夏彦の背中に回した。

「お前に関することで俺が忘れることなんて何一つない」

「夏彦・・・」

どんな表情で言ってるんだろう。
顔をあげると、耳まで赤くなった夏彦がいて驚いてしまう。
きっと花束を買うなんて恥ずかしかっただろうな。
その様子を想像しただけで愛おしさがこみ上げてくる。

「夏彦、ありがとう。大好きよ」

「ああ、俺もお前を愛してる」

求めるように唇を寄せると、夏彦は優しく笑って、いつもより甘いキスを私にくれた。

 

 

-11本の薔薇は、最愛

 

Happy BirthDay Mikoto

 

幸せ(一深)

一月の腕の中って凄く安心する。
彼の腕のなかにいると、なんだか幸せな夢を見れそうなんていつも思ってしまう。
それは能力があるから、とかではない。
彼が私を愛して、
私が彼を愛しているから。
そんな風に今は思う

 

「一月、どうしたの?」

「ん?何が」

一月が私の手をひく。
街は今日も多くの人で賑わっているし、今日は休日だ。
いつもよりも人が多いから彼が私の手をひくのは分かるんだけど、なんだか今日の一月は・・・

「ご機嫌ね、なんだか」

「そりゃ、大好きな女の子とこうやって手を繋いで歩いてるからね」

「・・・もう」

一月の軽口にも慣れたけど、内心で喜んでいるのはバレているだろう。
彼を盗み見ると、私を見つめていたらしい彼と視線がぶつかった。
ああ、もう・・・
恥ずかしいけれど、嬉しいなんて。
何も言わない代わりに繋いだ手を、強く握った。

 

 

 

 

「何もいらなかったの?」

「ええ」

一月が一生懸命働いてくれたお金だもの。
無駄遣いはしたくない。
日用品を買い足し、後はお店をぶらぶらと見て帰ってきた。
何かを買ってもらうより、一月と一緒に出掛けたことの方が私には嬉しい。

「じゃあ、今日は俺が夕食作ろうか?」

「どうしたの、急に」

「んー、今日はさ、深琴をめちゃくちゃ甘やかしたいんだよね」

ふ、と後ろから抱きすくめられる。
触れ方は酷く優しいのに、伝わる温度は私を落ち着かせない。
夜、眠るときに抱き締められるとあんなに落ち着くのにどうしてこういう時は鼓動がうるさいんだろう。

「・・・一月はいつだって私を甘やかすじゃない」

「好きな女の子には優しくしたいんだよ」

耳をぺろりと舐められ、肌が粟立つ。
あっという間に私たちの間には甘ったるい空気が流れる。
回された一月の手を握ると、一月が微かに笑う気配を感じた。

「本当に、深琴は可愛い」

「・・・なによ、もう」

恥ずかしさを誤魔化すように口を開いたのに、続きの言葉は一月の唇によって塞がれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ね、深琴」

「ん・・・」

今、何時なんだろう。
私の頭を優しくなでる一月の手が心地よくてなかなか目を開けない。

「お誕生日、おめでとう」

「え・・・?」

ふと、優しい香りに誘われて重たい目蓋を開いた。

「・・・っ、一月これ」

目を開いた先には真っ赤な薔薇が2本あった。

「散々伝えてるけど、俺は深琴が好きだよ」

薔薇に手を伸ばし、彼から受け取る。
鮮やかな赤に目を奪われる。

「ありがとう、一月」

「その顔が見たかった。うん、凄く可愛い」

愛おしいものを見つめるような瞳で、一月が笑う。
それだけで、鼓動が高鳴る。
私、改めて思うけど一月のこと本当に好きなんだな。

「一月、あなたのことが大好きよ」

「・・・っ、深琴の誕生日なのに俺を喜ばせていいのかな」

「ふふ、いいんじゃないかしら」

照れたように頬を染める一月に、幸せを感じる。
来年もこうして、彼の隣にいれますように。

 

 

-赤い薔薇は、あなたを愛しています

 

Happy BirthDay Mikoto

いつまでも隣にいて(朔深)

私の幼馴染は美しい。
幼い頃から年の近い異性は彼しかいなかった。
そのため、彼が美しいということを理解するようになったのはもっと後のことだったけれど。
儚げに笑う姿に、
好きな人を守って死ぬという未来を見た彼に、胸が苦しくなったのを今でも昨日のことのように思い出す。

 

 

 

「あら、朔也」

「やあ、深琴」

買い物から家に戻ると、ちょうど彼もどこかに行くところだった。
今日はお休みだから家にいるといっていたのに。
不思議に思い、行き先を尋ねるとにっこり微笑まれるだけで答えはもらえなかった。

「すぐ帰るよ」

「そう、気をつけてね。
いってらっしゃい」

「うん、いってきます」

一歩私に近づいて、額にキスを落として出て行った。
なんというか・・・

「もう・・・」

恥ずかしいけど、嬉しい。
どんな顔をして受け入れていいのかいまだに分からない時がある。
結婚して、夫婦になった今も。
やっぱりどこか気恥ずかしい部分がある。

(朔也はないのかしら、恥ずかしいこと)

私に触れるとき、ほとんど朔也は嬉しそうにしている。
もしも彼に尻尾がついているのならぶんぶんと振っているのではないかと思うくらい。
私を求める切羽詰った声を聞くと、胸の奥が締め付けられる。
それは昔感じた痛みとは違って、今はもう・・・愛おしさしか残らない。買ってきた荷物を片付け、夕食の下ごしらえを始める。
昔は朔也の方が上手になんでもこなしたけれど、私も毎日料理をするようになって腕前は上がった。
朔也よりも美味しく出来たと思う日も増えてきたけれど、やっぱり朔也は何をさせても私よりそつなくこなす。
優雅、というのは朔也のためにある言葉なんじゃないかと時々思うくらい。
なんていうとただの惚気みたいだと気付いてくすりと笑ってしまう。

何度も何度も思う。
こんな風におだやかなに朔也と過ごす現在が来るなんて、思わなかったから。
彼を失うことを恐れて生きてきたのだ。

 

「ただいま、深琴」

「おかえりなさい」

しばらくして朔也が帰ってきた。
キッチンに立つ私のもとに朔也が後ろに何かを隠しながら近づく。

「どうしたの?朔也」

「深琴」

いつものように優しく笑う彼の表情に、少しだけ緊張が混じる。
なんだろう、と小首をかしげると

「・・・っ」

「お誕生日、おめでとう。深琴」

朔也は大きな花束を私に差し出した。
驚いて動けない私の手を取り、朔也はやさしくその花束を私に手渡した。

「朔也、これ・・・」

「花屋さんに行ってね、深琴には絶対白が似合うって思ったんだ」

その花束は、白の薔薇だった。
本数は多くて数え切れない。
ずっしりとした重みにも驚くし、朔也が花束を贈ることにも驚いてしまっている。

「深琴が産まれてきてくれて良かった。
今、僕の隣にいてくれて・・・本当に嬉しい。
ありがとう、深琴」

「・・・さくや」

不意に、涙が零れた。
ああ、どうしよう。
すごく嬉しい。
花束をもらったことはもちろん、
朔也が私の隣にいてくれて、すごく嬉しい

「ありがとう、朔也」

あなたと生きていけること、どうしようもないくらいに嬉しいの

朔也はいつものように優しく笑うと、触れるだけの口付けを私にくれた

「ね、朔也」

「なに?」

「この薔薇、何本あるの?」

「99本だよ」

「ふうん。
99本というのはひどく中途半端に感じるけど、何か意味があるのかしら」

「ああ、それはね」

二人だけしかいないのに、秘密を打ち明けるように彼は私にそっと耳打ちした。

 

 

 

 

-99本の薔薇は、永遠の愛

 

Happy BirthDay Mikoto

しつこい人(夏深)

隣で眠る深琴を見つめる。
綺麗な黒髪が頬にかかっていたのでそれをそっとはらい、頬をゆるりとなでた。
何度触れても足りない、と思う。
ふと、以前雪と話したことを思い出した。

 

「夏彦さん、夏彦さん」

「だまれ」

「まだ何も言ってないじゃないですかー!
それより知ってますか?お嬢さん、しつこい男は嫌いだそうですよ!」

「・・・」

「だから夏彦さんもしつこいことしたら嫌われちゃいますよー。
でも俺はしつこくして、蔑まれたからお嬢さんにちょっかいだしてきまー」

「死ね」

「え、ちょ!夏彦さん!
そんな蔑んだ瞳で見つめちゃって!!もっとしてください!」

 

・・・
余計なことまで思い出してしまった。
眉間に皺が寄ったことに気付いて、眉間を指で揉む。
あんまりこういう表情をしていると深琴に注意されてしまう。

『夏彦は笑った顔、凄く素敵よ』

そう言って笑った深琴は息を飲むほど綺麗だった。
眉間に皺が寄ると、深琴が今自分でしているように指でほぐそうとしてくる。
それがまた愛らしくて、すぐ皺なんてどこかへいってしまう。

「深琴」

起こしたいわけじゃない。
ただ、名前を呼びたかった。
初めて会った時はこんな風に自分の隣で彼女がおだやかな表情で眠る日が来るなんて考えもしなかった。
左手をそっと持ち上げて、手の甲にキスを落とす。
好きだといくら言葉にしても足りない。
何度身体を重ねても募る思いは増すばかり。

「なつひこ・・・?」

「起こしたか」

「ううん、そんな事ないわ」

そう言いながら眠そうに右手で目を擦る。
そして俺の顔を見て、くすりと笑った。

「何かいいことあったの?」

「何がだ」

「だってうれしそうな顔してるもの」

「深琴が隣にいるからだ」

好きな女の寝顔を見ているだけで幸せだということを教えたのは深琴だ。
深琴と出会い、恋を知って、幸せというものに気付いた。
握っていた左手を、指と指をからめるようにする。
深琴は恥ずかしそうに微笑むと俺の頬に手を伸ばす。

「私もうれしいわ。
夏彦が隣にいてくれて」

自然と頬が緩む。
空いてる手で深琴を抱き寄せると、肌が触れ合う。
触れた部分が、熱い。

「深琴」

しつこい男は嫌われる、という雪の言葉が脳裏をよぎる。
でも、この熱は俺だけのせいじゃないのだから。
額、目蓋、頬に口付けをゆっくり落としていく。

「・・・夏彦、だってさっき」

「もう一回、駄目か」

「・・・そんな顔されたら、だめって言えないわ」

額をすり合わせると、深琴から口付けを返してくれた。
その頬は、うっすら羞恥によって赤く色づいていた。

「これから先も、俺はお前だけを愛している」

「・・・うん、わたしもよ」

きっと明日は恥ずかしがってあまり口をきいてくれないだろう
その時はまた、星を見に誘うことにしようか。
明日のことを思いながら、深琴が好きなやさしいキスをした。

 

意地悪(寅撫)

授業も終わり、帰ろうとしているところを終夜に捕まった。
終夜はいつも突拍子もないことをして私を驚かせるし、楽しませもしてくれる。
だけど今日は何をするのか聞いても楽しそうに笑うだけで何も応えてはくれなかった。

「・・・ここで待っていろって言われたけれど」

連れて行かれた先は談話室だった。
昼休みになると多くの生徒で埋まるので、私はいつも近寄らないようにしていた。
放課後になると、そこまで多い人ではないけれどまばらに人はいる。
そこに終夜は私を置いて、待っていろ!ととってもいい笑顔で去っていった。
どのくらい待てばいいのだろうか。
時計の針が、終夜が出て行ってから10分は過ぎたことを伝えている。
30分経っても戻ってこなかったら帰ろう。
そう思い、鞄に入れていた読みかけの本を取り出した。読書に熱中していると、廊下が騒がしくなる気配を感じた。

『だから終夜!!おまえ、何したいんだよ!』

『ふむ、寅之助。やはりかるしうむが足りておらんな。
今度、びたみん剤を買ってきてやろう』

『馬鹿か、お前。カルシウム足りてないのになんでビタミンなんだよ』

勢いよく扉が開くと、談話室でわいわいと話していた生徒たちは固まった。
不機嫌を隠そうとしない寅之助は、おそらく彼と近しい者じゃない限り恐ろしいだろう

「待たせたな、撫子」

まるで猛獣を檻のなかに放り込んだかのように、トラが現れると談話室にいた生徒はそろそろと帰る支度を始めた。
失礼な人たち・・・と思うけど、彼らがいなくなってくれた方が私も話しやすいと思ったから注意はしない。

「おい終夜、てめぇどういうことだ?」

「撫子が最近寅之助と話が出来なくて寂しいといっていただろう。
今日は存分に語らうがいい!」

「え、終夜!」

私たちの言葉を全て無視し、終夜は扉を閉めた。
談話室には私とトラだけ。

「・・・おい」

「なに?」

「こんなところで何してたんだ」

「終夜に突然連れてこられたのよ」

「あ、そ」

自分から聞いたくせに私の言葉なんて全然聞いていないようだ。
私が座っているテーブル・・・私の前の椅子に座ると突っ伏した。
そして伺うように私を上目遣いに見やる。

「・・・なんか用あったのか」

「今日は特にないわ」

だから終夜に付き合ったのだ。
用事があったらおそらく帰っていただろう。

「じゃなくて、俺に」

「トラに?特に用事はないわ」

「・・・あそ」

「でも会いたかったのは確かよ」

休み時間にトラを探しにいっても見つけられないことが増えた。
いつもの場所にいないとき、私は彼を捕らえることが出来ないんだな、と少し寂しくなる。
だからちょっとだけトラも寂しい思いをすれば良いのに、と思っていた。
だから今週はあまりトラを探しにいかなかった。

「ふーん。たまには可愛いこといえるんだな」

視線を逸らして、呟く。
心なしか耳が赤い。
珍しくトラが照れてることに気付いて、嬉しくなる。
会いたいのを我慢した甲斐があったかもしれない。

「ふふ」

「んだよ」

「ううん、なんでもないわ」

「お前ってよくわかんねー」

「あら、トラがそういう事言うの?」

いつも通りのやりとり。
そんなに日が空いたわけじゃないのに、久しぶりのトラとのやりとりに心が騒ぐ。
終夜が作ってくれたこの時間を大事にしよう。
そう思いながらトラに笑いかけた。

月夜と緋色(空疎尊×詞紀)

季節は巡る。
全てを白に染める凍てついた冬を越え、
暖かな日差しのなか微笑んだ春が過ぎ、
日差しの眩しさに目を細めた夏を終える頃
-緋色の欠片が舞う、秋が来る

 

 

 

夕方から夜にかけて会合が開かれた。
会合といっても堅苦しいものは日中に済ませ、夜はお酒も入った食事会だ。
日ごろから村を散歩したり、子どもたちと遊んだりと交流はしていても不満というものは見えづらい。
だからそういうものを気軽に話せるような場を作りたかった。
少しずつだけど、良い方向に向かっている。
この会合があるたびに私は安心して微笑んでいた。

 

「詞紀」

「空疎様」

「少し出るぞ」

私の傍に人がいなくなった隙をみつけて、空疎様が私の手を引いてくれた。
そのまま庭まで行くと、縁側に腰掛けた。
私も空疎様の隣に寄り添うように座る。
遠くから秋房の騒ぐ声と胡土前様の豪快な笑い声が聞こえてくる。
さっきまでその場にいたとは思えないほど、ここは穏やかだ。
何を話すでもなく、私達はただ寄り添う。
空疎様は何を考えているのだろうか。
ちらりと隣の空疎様の様子を伺うと、空疎様は私を見つめていた。

「・・・っ、空疎様そんなに見つめては」

「我が愛する妻を見つめることはいけないことか?」

「いけないとは言いませんが・・・恥ずかしいです」

「ならば貴様も我を見つめればよいだろう」

得意げに笑う空疎様はいつもより少し浮かれているように見えた。
思わず彼の頬に手を伸ばした。
私の手のひらが触れると、空疎様は恥ずかしいのか眉間に皺を寄せて視線を逸らした。
いつもより、少し熱い。

「酔っていますね、空疎様」

「む・・・そんなに呑んではいないぞ」

「それは知っていますけど、まわりの熱に浮かされたんでしょうか・・・?」

時折空疎様の様子は伺っていた。
いつものペースでお酒を呑んでいる姿を見ていたからまさか酔っているとは思わなかった。

「・・・詞紀」

頬に触れたままの私の手に自分のそれを重ねる。
逸らしたはずの視線が、また私を射抜く。
肩を抱かれ、顔が近づく。
私を慈しむような優しい口付け。
目を閉じて受け入れると、仄かにお酒の香りが鼻腔をくすぐる。

(・・・私も酔ってしまいそう)

お酒は付き合い程度なら呑めるし、今日も少し頂いた。
だからもう許容量は越えてしまう。

(でも、空疎様なら看病してくれそう・・・
なんて考えたら妻失格よね)

唇が離れると空疎様は私の頬をそっとなでてくれた。

「貴様だっていつもより熱いぞ」

「・・・それは空疎様のせいです」

「ふ、貴様も言うようになったな」

空疎様が笑ってくれることが嬉しい。
たまに見せてくれる照れた表情も愛おしい。

「空疎様、あちらをみてください」

庭の片隅にある木は秋を迎えて綺麗に色づいている。
それが月の明かりに照らされてより一層幻想的だ。

「・・・美しい緋色だな」

「はい」

穏やかに緋色の欠片を見つめる空疎様が隣にいて、これ以上ない幸福を感じている。

「来年もこうして一緒に見れたら良いですね」

「当然だ。来年も再来年も・・・その先も、ずっと我と貴様は共にいるのだから」

 

この緋色の欠片が散って、再び冬が訪れてももう怖くない。

特製ジュース(ルイロザ)

休日の昼下がり。
家まで迎えに来たルイスと一緒に市場をぶらぶらと歩く。
今日は特に何がしたいとかはない。
オデットに頼まれた茶葉を買う用事もあっという間に済んでしまった。

「ロザリア、喉渇かないか」

「そうねぇ、確かにちょっと乾いたかも」

「飲んでいかないか、あそこ。
うまいって評判なんだって」

ルイスが指差したのはジュース屋だ。
確か以前オデットも飲んで美味しかったと話していたのを思い出す。
美味しかったと言った後、何かを思い出して頬が赤くなっていたのも一緒に思い出した。
本当にオデットは可愛い。思い出しても可愛いのだから困る。

「ええ、飲みましょう」

ジュース屋に近づくと、店員によく通る声で声をかけられる。

「お、いらっしゃい!今ならカップル限定の特製ジュースあるよ!」

「カップル限定・・・」

確かに私とルイスはカップルだし、特製ジュースといわれると他のものより美味しそうに聞こえる。
ルイスをちらりと見ると、彼はカップルという言葉に気をよくしたのか、少し嬉しそうだ。

「ロザリア、それにするか?」

「え、えーと・・・」

少しだけ嫌な予感はするが、特製ジュースだ。
その言葉に惹かれて私は頷いていた。

「毎度あり!
カップル限定・特製ラブラブジュース、はいりまーす!」

頷いたことを後悔するようなネーミングに私は頬をひきつらせた。
ルイスは何も不思議に思う事はないようで、代金を支払ってくれた。
それからすぐ私は深いため息をつくことになった。

 

「はい、おまちどうさま!」

テーブルに運ばれてきたのは大きなグラスに注がれている鮮やかな赤色のジュース。
ブラッディ・トマトがメインに使われているそうで、情熱の愛の色だと店員から説明が入る。
別れ目の部分で可愛らしくハートになっている一本のストローがまたなんともいえない。

「・・・なあ」

「なに」

「ロザリア、飲みたいんだろ」

「ルイスだって喉渇いてたんでしょ」

カップル特製ジュースだといわれたけれど、これは聞いていない。
こんなに人が通る場所で一つのジュースを顔を寄せ合って二人で飲むなんて恥ずかしすぎる。二人で牽制しあいながら見つめ合う。
すると、人の声が耳に入る。

「あのカップル、ジュース飲まないで見つめ合っちゃって」

「よっぽどお互いのことが好きなのね~。羨ましい!」

「「・・・」」

この状況も充分恥ずかしいとお互いに悟る。

「もうこうなったら一緒に飲みましょう」

「・・・そうだな」

おそるおそるストローをくわえると、ジュースを飲む。
味は特製ジュースというだけあって美味しい。
さすがオデットが美味しいというだけのお店だ。
隣で一緒に飲んでるルイスも美味しいと思っているようでごくごくと喉を鳴らして飲んでいる。
恥ずかしいのと、喉が渇いているのも味方してあっという間にジュースはなくなった。

 

ジュース屋からすぐさま離れると、気付けば私たちは手を繋いでいた。

「ねえ、ルイス」

「なんだ」

「たまにはこういうのも悪くないかも」

今までは幼馴染として時間、思い出ばかりだったけれど、
こうして恋人としての時間、思い出を作っていくのは幸せなことだ。
さすがにもうカップル限定特製ジュースを飲む気にはならないけど。

「だな」

照れたように笑うルイスは、幼馴染としてよく知った顔をしているはずなのに初めて見るみたいな笑顔にうっかりときめいたのは言ってやらない。

記念撮影(ALL寄りのナチフウ)

「記念写真・・・ですか?」

「そうそう!よく考えたらさ、俺たちそういうの撮ったことなかったよね!」

定例のミーティングが終わった後、ユンが「提案がありまーす!」と右手を高らかに上げた。
確かにいつも業務に追われる日々。
チームで動くこともあれば、パートナーと動くこともある。
そしてデスクワークもある。
それでも時間が合うときは一緒に食事もとるし、買い物に行くこともある。
天遣塔で過ごす日々は、穏やかとはいえないけれど日々充実している。

「良いかもしれないですね」

「やった!フウちゃんが乗り気ならいいよね!」

「僕はフウちゃんの隣がいいです、うふふ」

「ちょ、なに勝手にフウちゃんの隣キープしようとしてんだよ!
俺もフウちゃんの隣が良い!!」

「おまえの隣にフウを並ばせたら何するか分からないだろ。
しゃべるな変態」

「ひど!!」

いつも通りのユンとレイラの言い合いを見守りながら、傍にいるチカイやナナさんの様子を伺う。

「たまには良いか」

「さっすが、理解ある~★」

「ですです!うふふ、楽しみですね」

「確か備品にカメラがあったはずっす。
これから撮っちゃうっすか?」

「お、気が利くねー!じゃあ早速撮っちゃおうよ!」

そこから慌しく外に移動する。
屋上も良いよね!!と盛り上がるユンを殺気籠もった目で睨むレイラの気持ちを汲んで、天遣塔の前で撮影することに決まった。
制服を払い、少しだけ綺麗に整える。

「じゃあ、みんな並んでくださいっす~」

「はいはい!俺フウちゃんのとーなりー!」

「やめてください、フウちゃんに変態が近づくのは」

「え?!」

「じゃあ、こっちは俺がもーらおう!きゃはは★」

ユンと私の間にミクトが割って入るともう片方の空いているところにチカイが来る。

「え、ずるい!俺もフウちゃんの隣が」

「いい加減にしろ、ユン。お前は俺の隣だ」

「わーお、特等席ー」

ようやく並び終わると、ナチがにこりと笑った。
スタンドの調整も終え、レンズを覗く。

「じゃあ行くっすー!」

「ちょ、ちょっと待ってください!」

「え?」

「ナチは入らないんですか?」

「自分はシャッター押さなきゃいけないっす」

記念撮影なのに、ナチが映らないなんて。
そんな事駄目だ。

「これはチームの記念撮影ですよ。ナチも入るべきです」

「そうだよ!それ、タイマーできるやつでしょ?入ろうよ!」

「ですです!みんなで撮りましょう!」

「いいから早く来いよ・・・チームなんだから」

「うん、おいでよ~!今ならフウちゃんの隣譲ってあげる★」

「・・・っ、みなさん」

じれったくて駆け寄るとナチの手を取る。

「ほら、行きましょう!」

「分かったっす!今、タイマーセットするので、みんな待っててください!」

ナチは少し泣きそうな顔をして、タイマーをセットすると私の手を強く握って、みんなの下へ駆け出した。

「早く早く!」

私たちが位置についたのとほぼ同時ぐらいにシャッターの音がした。

「ちゃんと撮れてるかみてみよーよ!」

ユンが駆け出して、カメラをいじりながら戻ってくる。

「お、よくとれてるじゃ・・・」

「どうかしました?」

「・・・なんで二人とも手つないだまま撮ってるんだよ!ずるい!!」

「え!?」

言われるまで今の今までナチと手をつないだ状態だということに気付かなかった。
慌てて手を離そうとすると、ナチが強く手を握るので、驚いてナチの顔をみるとうっすら頬が赤かった。
それにつられるように私も頬が熱くなる。

「もう一回!もう一回撮ろう!
今度は俺と手、つなごうよ!フウちゃん!」

「ユンが繋ぐくらいなら俺が繋ぐ」

「ぼ、僕だって繋ぎたいです!」

「うんうん、みんなフウちゃんと手を繋ぎたいよね~★俺もつなぎたいし!」

「こら、お前たち!」

 

 

いつものように、いつもの場所で、私たちは生きていく。
私たちが、チームになって1年目の昼下がりはいつもと変わらないくらい騒がしくて、優しかった。

綺麗だね(セラアス)

ふと、隣にあるぬくもりが消えたことに気付いたように目を覚ました。
手を伸ばすと、セラが寝ている場所にはなにもなかった。
それを理解した途端、身体が急に冷え切ったような感覚に陥る。

「・・・セラ?」

かすれた声で名前を呼ぶが、返事はない。
目を擦りながら身体を起こすと、窓の傍に彼の姿を見つけた。

「セラ、何してんの?」

「あれ、起こしちゃったかな」

「あんたが隣にいないと寒いでしょ」

「・・・寂しくなったってこと?」

試すようにくすりと笑うセラがなんだか腹立たしくて体当たりするように彼にくっついた。

「・・・そうだったらどうすんの?」

「僕の王妃は可愛いな」

「・・・あっそ」

自分からくっついたのに、わたしの方が照れているようで悔しい。
セラが見ていた窓の向こうを見る。
世界はまだ、暗闇だ。

「なにみてたの?」

「月を見てたんだ」

「月?」

「そう、今日は満月だって」

見上げるように視線を移動すると確かに黄色っぽい円が空に浮かんでいた。
月なんてじっくり見たことあったっけ?
思い出せない。

「そういえばアスパシア、知ってる?
月にはうさぎがいるんだって」

「え?うさぎ?」

小さな動物は可愛くて好き。
わたしの目が輝いたのか、セラはまたくすりと笑った。

「ねえ、アスパシア」

「なに」

「こっちをむいて」

わたしの頬に触れると、顔が近づく。
わたしが向かなくたって、自分から近づくくせに。
大人しく目を閉じて、口付けを受け入れる。

「アスパシア、今日は月が綺麗だね」

「え?」

何を言ってるんだろう、ときょとんとするとセラは私を抱き締めた。

「異国の書物にあったんだ、かっこいいくどき文句」

「・・・今の口説き文句だったわけ?」

意味が伝わらないんじゃ意味ないじゃん、と続けようと思ったがやめた。
だって、セラの想いは今の口付け・・・ううん、日ごろから充分伝わってるから。

「きみを愛してるって意味」

「・・・ふーん」

セラの背中に手を回し、強く抱き締め返す。

「ねえ、セラ」

「何かな、僕の王妃」

「・・・月、綺麗ね」

「・・・ああ、でもきみの方が何よりも綺麗だよ」

「・・・ふふっ」

自分から言い出したくせに。
我慢できなくて声に出して笑ってしまう。

「セラ、大好きよ」

飾った言葉なんていらない。
こうやって言葉にして伝えられる想いが、この胸にあるんだから。
それにセラが抱き締めてくれるから、さっきまでの寒さなんて、どこかにいってしまったもの。

ゆめ(正こは)

「わぁ・・・小さい手ですね!」

ご近所さんに赤ちゃんが生まれたと聞いて、お祝いを届けに行くと赤ちゃんがお母さんに抱っこされていた。
きゅっと握り締めた手は自分の手と比べるまでもなくとってもとっても小さくて、私が触れたら壊れてしまうんじゃないかと不安になる。

「よかったら抱っこしてみる?」

「え、でも・・・!私、赤ちゃんを抱っこしたことがないで・・・」

もしも何かあったら大変だ。
私は抱っこしてみたいという気持ちを抑えて、申し出を断る。

「じゃあこの子がもう少し大きくなったとき、遊んであげてね」

「はい!もちろんです!」

小さな小さな手にそっと人差し指だけ触れる。
するときつく握りしめられて、私は自然と笑みをこぼしていた。

 

 

 

 

 

「ただいま帰りました」

「おかえり、こはる」

図書館の休みの日。
こはるは近所で赤ちゃんが生まれたという家にお祝いの品を持っていった。
近所づきあいは俺もそれなりにしているが、体の大きな俺も一緒にいて子供に泣かれたら困る・・・と思い、今回はこはるに任せることにした。

「こはる、どうかしたのか?」

「あ、いえ・・・」

ソファで本を読んでいる俺の隣にちょこん、と寄り添うように座る。
こはるが以前子供たちと桜を押し花にして作ってくれた栞を本に挟むと、テーブルの上にそれを置く。

「読書の邪魔しちゃいましたね」

「こはるとの時間の方が大事だ。
何かあったのか?」

「・・・正宗さん」

頭をゆっくりとなでると、少し落ち着いたのか甘えるように肩にもたれかかってくる。
以前より少し伸びた髪。こはるが作ってくれた栞は、こはるの髪のように綺麗な色だ。

「正宗さんの夢って、なにかありますか?」

「そうだなあ」

こはると穏やかな日々を過ごしていけるならそれ以上の望みはない。
大事なこの子が、もう二度と心を痛めるようなことがないように生きていくことが夢というか目標なのかもしれない。
けど、これを口にするのはなんとなく憚られる。
言葉にしたら、想いの重みがなくなってしまうような気がするのだ

「こはるは何かあるのか?」

「もう正宗さん。私が質問したのにずるいです」

「はは、ごめんな。それで?こはるの夢は?」

「・・・家族が、ほしいです」

ぽつりとこはるが口にする。
予想していなかった言葉だったため、言葉の意味を理解するのに、少し時間がかかってしまった。

「でも、私・・・お母さんになれるわけないですよね。
今だって正宗さんとこうやって幸せに暮らしてるのにこれ以上を望むなんて贅沢ですよね」

俺がすぐ言葉を発しなかったためか、こはるは否定的な言葉を口にする。
能力のせいでこの子は苦しんできた。
人と関わりたいのに、能力のせいで忌み嫌われ、孤独に生きるしかなかった。
誰よりもやさしい子なのに・・・

「こはる」

頭をなでていた手は、気づけばこはるを抱きしめていた。
突然のことに驚いたのか、一瞬肩をこわばらせたがすぐ力が抜けた。

「おまえは誰よりも優しい子だ。
図書館に来る子供たちにも優しくて、いつも慕われているだろう?」

「・・・」

少し体を離し、額と額をあわせる。
すぐ近くにあるこはるの瞳が揺らいだ。

「こはるはよいお母さんになるよ」

「・・・まさむねさん」

一筋、涙がこぼれる。

「こはるはすごいな。
俺はこのままこはると一緒にいれれば幸せだって思っていたのに、こはるはもっと幸せになれることを考えてる」

「・・っまさむねさん」

涙を零すこはるは、酷く綺麗だ。
こんな綺麗な涙を零すヒトが、もっと幸せにならないでどうする。
幸せにしてやりたいと願っていたのに、俺のほうが幸せにされている。

「まだ先の話かもしれないけど、いつかその日が来たら・・・
二人でがんばろうな」

「・・・はい!」

涙をぬぐってやると、こはるはようやく笑ってくれた。

雨(千こは)

船は定期的に地上に降りる。
昨日から諸々の用事を片付けるために3日間の自由時間がだ。
だから昨日はこはるさんと買い物に出かけ、今日もゆっくり過ごそうと約束していた。

「千里くん!ごめんなさい!七海ちゃんと約束していたことがあって・・・」

朝、こはるさんが不知火さんの顔を見るなり思い出したらしく慌てていた。
昨日は一緒に過ごせたし、今日一日会えないとかいうわけではない。
こはるさんの両手をそっと握ると、笑いかける。

「そんなに申し訳なさそうな顔・・・しないでください。
僕は大丈夫だから」

「・・・ありがとうございます、千里くん」

朝食を食べて、なんとなくぶらぶらしていると外から雨音がすることに気づいた。
その音に誘われるように船から下りると、雨がざあざあと降っていた。
最初は雨に当たらないように船の乗り口に腰を下ろしていた。

(・・・雨、か)

昔から雨は好きだ。
住んでいた場所ではなかなか雨が降らなかったし、雨が降るとみんな喜んだ。
幼いながらに周囲のそういう空気はわかったし、雨が降らないと自分の能力を使わざるを得なくなったことも同時に思い出す。
この能力は、誰かのためにあるというのならそれはきっとこはるさんのためにある。
彼女の手を握るため、彼女の体を抱きしめるために僕の能力はあるんだと今は信じている。少し雨脚が弱まってきた。
僕は立ち上がり、雨の降る地面を踏みしめた。
まるでシャワーのように体を打つ雨粒。
それが心地よくて、空を仰いだ。
雨のなかにいると、まるで世界にたった一人みたいだ。

そんなことを考えていると、遠くから僕を呼ぶ声がした。

 

「千里くん!」

「こはるさん?」

振り返ると、こはるさんがいた。
朝とは違う意味で少し慌てて僕のもとへ駆け寄ってくる。

「雨にあたってると風邪ひいちゃいます!」

「少しだけなら大丈夫です。
それに・・・気持ちよいから」

「千里くんは本当に水が好きですね」

雨に打たれる僕の隣に彼女が立つ。
そっと僕の右手に、彼女の左手が触れた。

「こはるさん、風邪ひいちゃいますよ」

「私も、水好きなんです」

こはるさんの顔が見たくて、隣を見るとやさしい顔をして僕を見つめていた。

 

こはるさんがいるだけで、世界がやさしく見えた。

 

 

 

 

 

 

「七海ちゃんとクッキー作ったんです!
一緒に食べませんか?」

「それを作るための約束だったんですか?」

「はい、実はそうなんです!七海ちゃん、暁人くんにプレゼントしたいって言っていたので!
それに私も千里くんに食べてもらいたいなって」

「・・・こはるさん」

手をつないだまま船のなかに戻る。
その後、濡れ鼠をみて物凄い勢いで怒るのは予想通りのあの人だ。

Touch(チャンオデ)

「チャンス、ありがとう」

いつものようにチャンスと一緒に夕食の準備をする。
下ごしらえがある程度終わり、後は姉さんたちが帰ってきて仕上げるだけで充分。隣で手伝ってくれていたチャンスに御礼を言うと、作業から解放されたチャンスは私を後ろから抱き締めてきた。

「ちょっと、チャンス!」

「いいじゃないか。お姉さんたち帰って来るまでまだ時間あるだろ?」

「こんなところで危ないわ」

「・・・」

「黙っても駄目よ」

「ちえー、お堅いんだから」

抱き締めてきた手をぺしっと叩くと、しぶしぶ彼は手をどけた。

「お茶いれるから一息つきましょ?」

「うん、ありがとう」

チャンスがいつも座る私の隣の椅子に腰掛けると、伸びをするようにテーブルに突っ伏す。
その動作がまるで犬のようでくすりと笑ってしまう。

(トカゲなのにね・・・かわいい)

彼の背後に立って両手で彼の肩周りに触れる。

「ちょっと、あなた凄い肩こってるじゃない!」

「え?そうかな」

「大人しくしててよ」

「えっ、うぉっ・・・!」

「気持ちいい?」

「ん・・・っ、よくわかんない」

たまに仕事で疲れた姉さんの肩をもんであげることもあるけれど、男性と女性の身体のつくりが違うからといってもチャンスの肩の凝りは今まで経験したこともない。
少しずつ力を込めて、彼の肩をもんでいくがなかなか解れそうにない。

「ん・・・っぅ」

「ちょっと変な声出さないで」

「だってさ・・・こう、」

痛いような気持ち良いような・・・といつも姉さんも言うけれどチャンスもそうなんだろう
眉間に皺を寄せて堪えるような表情で私を見上げる。
その表情は・・・ベッドの上で見るような表情で思わず顔に熱が集まる。

「あんたが触れてるっていうだけで熱い」

「・・・そんな事言わないで」

今は家に二人きり。
時計をもう一度ちらりと見ると、やっぱりまだ時間はある。
チャンスの瞳に熱が宿ったような気がした。
肩に触れている私の手を引き寄せながら身体の向きを変える。
屈むような体勢になりながらも、チャンスからの口付けを受け取る。
ついばむような口付けから、吐息が漏れるような口付けに変わったのはあっという間のことだ。

「・・・っはぁ」

「なあ、オデット」

甘えるような声色で囁く。

「気持ちいいことなら、こっちの方が良いな」

腰をなでる手と、すっかり欲情した瞳に捕らえられる。

「・・・もう」

彼の頭を抱えるようにして抱き締める。
これを了承と取るか・・・いや、私の返事なんて分かりきっているだろう。
大人しく彼に抱きかかえられながら恥ずかしくて目を開けられなかった。
この甘ったるい空気が、恋人なんだと思うとやっぱり恥ずかしい・・・けど、嬉しそうな顔をするチャンスを見るとなし崩しも悪くないかも、とガラじゃないことを思った。