2nd story

私が聖剣に選ばれて、二度目のフロリアスがやってきた。
フロリアスが近くに迫った時はもう一年が過ぎたのか・・・とぼんやりとしてしまった。
今まで生きてきた中でどの一年よりも濃密だったなぁ。
王様に選ばれて、最初は不安ばかりだったけれど自分がどんな王を目指したいか。
それが決まった時、私はもう俯くのをやめた。
だって、私は胸を張って彼の隣にいたいから。

 

 

 

「姫王、晴れて良かったですね」

「うん!マリーもフロリアス、行くんでしょう?」

「はい!」

マリーは優しく微笑みながら私の身支度を手伝ってくれる。
この一年でマリーとは以前より仲良くなれたんじゃないかな。

「それでは、姫王。
私はこれで失礼致します」

「うん、ありがとう」

「姫王も、あの方と楽しい時間を過ごせますように」

そう言われて、思わず頬が熱くなる。
城中のほとんどの人が知ってるとは言え、やっぱり少し恥ずかしい。

 

 

 

そう、私は王になって生まれて初めて恋をした。

 

時計を見ると、気付けばもうすぐ約束の時間だ。
私はもう一度鏡で全身を確認し、頷く。
よし、待ち合わせの城門前に行こう。
少し小走りに待ち合わせの場所に向かうと既にそこには・・・

 

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→メドラウト

 

 

 

 

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