続きは・・・(ガウェアル)

いつもより早く目が覚めた。
窓を開けて、思い切り伸びをした時にふと彼の顔が浮かんだ。

「おはようございます、姫王様」

私がいつもより早く起きたのを察知したらしく、マリーが私の部屋を訪れた。

「おはよう、マリー」

「いつもより早いお時間ですけど、お食事の時間はいかがしましょうか?」

「ご飯はいつも通りで大丈夫!私、ちょっと出かけてくるけど、それまでには戻るから」

「かしこまりました」

マリーは嫌な顔一つせず、私に微笑んでくれた。
そうして、私の支度を手伝い終わると、一礼して部屋を出て行った。
私も支度をし、うきうきしながら部屋を出た。
向かうはガウェインの部屋だ。
まだ眠っているであろう彼を起こしてみたい、そんな願望だ。

 

 

 

 

 

ガウェインの部屋の前に着き、ノックをするが返事はない。
この時間ならまだ眠っているだろうと思っていたから、そーっと音を立てないように気をつけながらドアを開く。
恐る恐る部屋に入れば、やはりガウェインは眠っているようで、寝息と鼾が混じった音が聞こえた。
足音を立てないように近づき、彼の顔を覗き込めば、すやすやと眠る愛おしい人。

(寝顔、可愛い・・・)

年上の男の人を捕まえて、可愛いは失礼なのかもしれない。
けれど、ガウェインの眠る顔はあどけなく、髪型も寝ているのでセットされていないので、髪を下ろした状態だ。
いつもより幼く見える愛おしい人を見て、ついつい笑みが零れるのは仕方がない事だ。
普通に起こすのは勿体ない。
それなら、と私は彼の上に覆いかぶさるように寝台へ飛び込んだ。

 

「っ!!!」

驚いたように彼は目を開き、反射的に飛び込んできた私を抱きとめる。

「え、お前アルか!?」

抱きとめた相手を私だと認識すると、目を見開いた。
多分完全に目を覚ましたわけじゃないんだろう。
驚きのあまり私をじっと見つめて動かない。

「おはよ、ガウェイン」

にっこり微笑むと、彼の頬に口付ける。
それから彼の首に自分の腕を回して、きつく抱きしめる。

「なんで、俺の部屋に?」

「いつもより早く目が覚めたから、ガウェインを起こしてあげたくなったの」

ガウェインの問いに答えると、そのまま視界が反転して、気付けば私が寝台に押し倒されてるような格好になる。
じぃっと見つめるとガウェインの瞳には私が映りこみ、それがなんだか気恥ずかしかった。

「男の部屋に来るのはどういう事か、ちゃんと教えないと駄目か?」

ガウェインの息がかかるくらいの距離。
鼓動が早くなる。
挑発するようなガウェインの言葉に、私は余裕の笑みを浮かべてみせる。

「ガウェイン・・・教えて?」

誘うようにねだると、そのまま彼の唇が重なった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この続きは、本編で・・・(本編ないけど)

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