「あの・・・ガウェイン?」
彼の首の後ろに両手を回し、彼との距離があと少しで0センチ。
だけど、ガウェインの目はばっちり開いていて、この距離間で目があってしまう。
「ん?」
「その・・・目を閉じて欲しいんだけど」
口付けをしようとした私としてはこのままだと凄くしづらい。
何度もしているといっても、自分からするのはやはり恥ずかしい。
目で訴えてみたけど、彼は目を閉じる気配がなくてついに言ってしまった。
「あ、わりぃ!アルの顔、ついつい見ちまった・・・っ!」
頬を赤らめて、ばちん!と音がするんじゃないかという勢いで目を閉じる。
「・・・もう」
顔を寄せて、ガウェインの鼻先に口付ける。
「っ!」
驚いたように目を開けた彼に今度はちゃんと唇に口付けを落とした。
「・・・驚いた?」
そっと身体を離したが、腕を掴まれてそのままガウェインの胸に倒れこんだ。
「なんでそんな可愛いんだよっ!」
怒鳴るようにガウェインが吼えるけど、ガウェインの鼓動は少し早くなっているのに気付くと私は思わず笑みを零した。
何度口付けをかわしても、そうやって鼓動をはやめてくれるそんな貴方のことが
「好きだからよ、ガウェイン」
好きだといってくれたとびっきりの笑顔を貴方にあげる。